真の本塁打王はどちらだ――。ドジャースの大谷翔平投手(30)は5月に入り、18試合で10本塁打と量産態勢。20日(日本時間21日)時点で17本塁打はメジャートップタイだ。“最強打者論争”のライバルであるヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(33)を1本リード。シーズン57発ペースとなり、3年連続の本塁打王に加え、60本の大台が期待される。そんな中、MLBファンの間では大谷とジャッジのどちらが「本物のキング」かで盛り上がっている。
論争のきっかけは大谷が14、15号を連発した15日(同16日)にMLB公式サイトのサラ・ラングス記者が自身のX(旧ツイッター)に「2024年のオールスターブレーク後の最多本塁打数」を投稿したことだ。
「大谷が40本、ジャッジ39本、フィリーズのシュワバーが34本、ともにダイヤモンドバックスのスアレス33本、キャロル31本」と紹介。20日までで大谷42本、ジャッジ40本、シュワバー36本、スアレス34本、キャロル32本となり、昨年のオールスター戦後のホームランキングは依然、大谷だ。
SNS上で大谷ファン、ドジャースファンらは「ショウヘイがキングだ」「だからユニコーンなんだよ」「今季はジャッジを上回って、MLBのトップだ」「GOAT(史上最高の選手)だ」などと勝ち誇る。
一方のジャッジファン、ヤンキースファンらは「まだ、シーズン途中。(シーズンが)終わってから言え」「キャプテンがナンバーワンだ」「ショウヘイはまだ60本打ってない」「ショウヘイは守備をしないで、ベンチに座っているだけ」と応酬している。
具体的にはどうなのか。本塁打といえば飛距離だ。大谷の今季最長448フィート(約136.5メートル)に対してジャッジが468フィート(約142.6メートル)。ただ、平均は405フィート(約123.4メートル)に対して398フィート(約121.3メートル)と互角。
平均打球速度は大谷だ。96.6マイル(約155.5キロ)はメジャートップで昨季の95.8マイル(約154.2キロ)からアップ。ジャッジは95.7マイル(約154キロ)で昨季の96.2マイル(約154.8キロ)からダウンしている。
ハードヒットと呼ばれる打球速度95マイル(約152.3キロ)以上の打球は今季93本で割合66・4%と3本中2本がハードヒットだ。ジャッジは76本で56.7%。強い打球は大谷が多い。
また、理想的な角度と打球速度を組み合わせた長打が出やすいとされるバレルゾーンの割合14.9%は昨季の14.1%を上回り自己最高。ジャッジは15.9%で、シーズン自己最高は62本塁打放った22年の15.2%だ。
月間2桁本塁打は6回に対してジャッジは12回。しかし、大谷は昨季6、8、9月と3度記録しており、爆発力ではひけを取らない。
デビュー以来積み上げてきた本塁打数は大谷が8年で242本でジャッジは10年で331本。ただ、大谷がホームラン打者として覚醒した21年以降195本対212本。40本以上放った回数は大谷が3度でジャッジは2度と安定性は大谷が上回る。
18日(同19日)のドジャース戦に先発したエンゼルスの菊池雄星投手(33)は「彼(大谷)とジャッジ、この2人はカテゴリーが違う。シングルヒットだったらオーケーというミーティングになる」と話したように、投手目線では異次元の2人に差はない。昨季は54本対58本でジャッジに軍配が上がったが、今季は60本台での決着になるだろう。
両雄の直接対決は30日(同31日)からのドジャー・スタジアムでの3連戦のみ。目が離せない。
いずれにせよ、今後何年も論争は続き、評価は後世に委ねることになりそうだ。50年あるいは100年後、2人はどう












