阪神・村上頌樹投手(26)が力投で本拠地の虎党を大いに沸かせた。2日のヤクルト戦(甲子園)に臨み、9回5安打無四球で今季初の完封勝利を飾り、両リーグトップの5勝目を手にした。チームも4―0と快勝し、連敗を4でストップ。試合のなかった首位・巨人とのゲーム差も1と接近した。
立ち上がりの初回から、マウンド上の村上は気合が入っていた。西川、サンタナを連続三振に打ち取るなどヤクルト打線を圧倒。2回一死から赤羽の安打と盗塁で得点圏に走者を背負ったものの、三塁を踏ませない力投で相手を全く寄せつけなかった。9回に最後の打者・オスナに対し、この日最速の148キロを投げ込むなど圧巻の完封劇だった。
9連戦の6戦目とあって自身も「リリーフの方々がいっぱい投げていたんで。なるべく球数少なくと思っていた」と振り返り、ブルペンを救う投球だった。「ストライク先行で、しっかり打者に対して勝負できていたと思う。3点取ってもらったところで、今日は自分で投げ切ろうと思っていた」と語った通り、援護をもらうと一気にギアを上げた。
3月28日の広島との開幕戦(マツダ)では4―0のスコアで迎えた9回二死一、三塁の場面で岩崎のリリーフを仰いだ。「開幕戦の時(完封)できなかったので、その悔しさありましたし、今日こそはと思って9回は上がりました」と自らにリベンジを果たした。「あと1人」「あと1球」と4万人を超える観衆の大声援に押され、122球を投げ切った。
藤川監督は自ら監督1年目の開幕投手に指名した右腕を絶賛した。「本当に素晴らしかった。最後のイニングが今日最速のスピードというところで、今シーズンの彼の状態の良さと、4月に引き続きこの5月も非常に心強い、そういう投手になってくれている」。
6連勝の後、4連敗。まだ序盤とはいえチーム状態が安定しない中、村上にとって2年ぶりの「完封劇」が虎指揮官に大きな安心材料を与えたのは間違いない。












