新日本プロレス5月4日福岡大会を最後に退団する内藤哲也(42)が27日、〝銭ゲバ説〟を完全否定した。

 内藤は26日広島大会で高橋ヒロムと最後の師弟タッグを結成。タイチ&石井智宏に敗れ、試合後は「心のホーム」広島の観客からの大歓声に、珍しく号泣する姿も見られた。

 大会から一夜明け電話取材に応じると「やっぱり〝ラスト広島〟はキテしまいましたね。負けた悔しさもありつつ『終わってしまったな』っていう寂しさをすごく感じてしまった。(過去に)リング上であったかな…? でも、我慢できなくて『えーん』って言っちゃったので。声を出して泣いたのなんて初めてかな」と振り返った。

 ラストシリーズの各会場で声援を受け続ける一方で、退団を巡る根も葉もない噂も…。一部の海外メディアが「内藤は新日本が支払える以上の金額を望んでいた」と金銭面の確執を報道。もしかしたらたび重なる食い逃げによって、内藤のイメージが守銭奴と勘違いされているのかもしれない。

 内藤は「言っておきますけど、俺は5回やった契約更改で、金額のことは1回も言ってないです。最初の交渉で提示されて以来、1回も触れてない。おカネが原因で辞めると思われるのは不本意だし、これは間違いなく東京スポーツのせいなんじゃないかと。でも、東京スポーツがそう書いたら逆にウソっぽいし、俺は一体どうしたらいいんだ…」と頭を抱えた。

 曲解された可能性があるものとしては、内藤が疑問視し続けてきた新日本内での選手の試合出場数の格差問題がある。内藤が主張したかったのは、単なる自身の年俸アップではない。

「別に理不尽な要求をした覚えはないですよ。俺が出ているから上げろとか、アイツは出てないんだから下げろとか言うつもりは一切なく、レスラーの試合というものの価値に対してちゃんと評価してほしいと。それは何年も前からその主張はしてます。選手も増えてるし、しょうがないっちゃしょうがない部分も分からなくもないけど…」と説明した。

 また、内藤は退団発表時に棚橋弘至社長がコメントを発表した対応にも疑問符を投げかける。「だって、他の選手の時ってああいうことやりました? あれで一部のお客さまのあいだで棚橋社長がやり玉に挙がるのは違うかなって。棚橋社長が出てきたのって最後の5回目(の契約更改)だけですもん」と明かしつつ「確かに俺はワガママを言ったかもしれない。でも、そこまでの熱心な引き留めはなかったですよ。実際、(1月31日で所属選手としての)契約が切れてから、次の交渉まで1か月以上空いてますからね」とキッパリ。

 続けて「別にいまさら『何でこうしてくれなかったんだ』って言うつもりはないですけど、これは改めないと、来年以降も同じような現象が続くんじゃないかと。契約更改に関して、変える必要があるんじゃないかなっていうのは、今回の俺の離脱で考え直してもらいたいですね」と問題提起した。

 これで〝誤解〟が解けたと確信したのか、内藤は「ところで今日は何で電話取材なの? 出発までもう少し時間があるから、レストランでも行く?」と山口大会への移動前に広島市内での食事を提案。しかし、スターダム横浜大会取材を控えていた記者はすでに新幹線の時間が迫っており、内藤の大きな舌打ちと同時に、通話は一方的に打ち切られた…。