【赤ペン!赤坂英一】DeNAの守護神が帰ってきた。昨季29セーブで日本一の胴上げ投手になった森原康平投手(33)。今年は右肩の違和感で出遅れたが、19日の中日戦の7回に中継ぎで今季初登板。最速147キロを計測し、1回を無失点に抑えた。

 森原が今季初めて出場登録された17日、抑えで使うのかと三浦監督に聞いてみた。万全の状態で昇格させたのなら、最初からそういう起用もあり得る、と思ったのだ。

 しかし、番長は「リリーフです」と回答に含みを持たせた。仮にも守護神を務めた投手がそう言われたら、タイプによってはカチンとくるかもしれない。が、指揮官の言葉を森原本人にぶつけると、彼はニッコリ笑ってこう答えた。

「(監督は)さすがに1試合は(状態を)見たいんじゃないですか。最初は(抑え以外でも)アピールだと思って投げますよ。アピールします!」

 その森原は昨年から、いつもリリーフ陣の結束の強さを強調している。

「去年の最後(CS、日本シリーズまで)いい団結力というか、すごいものがあったんで。あれを経験してるメンバーが多い。そこを継続しつつ、去年の成績をみんなで上回っていけるよう頑張るだけだと思ってます」

 そこで思い出されるのが、開幕3試合目(3月30日、中日戦)でプロ初セーブを挙げた入江大生投手(26)が話していたこと。約1年7か月ぶりに復帰したばかりでも落ち着いて投げられたのは「(山崎)康晃さんの助言が大きな要因だった」という。

「康晃さんがアップの時からちょっと声をかけてくださった。ブルペンでも一緒に待機していて、9回に自分がいくとなったら、康晃さんが打者の想定だとか、起こり得ることをいろいろと考えておいて、バタバタしないように言われたんです。それで落ち着いて投げることができましたね」

 森原もファームで調整中、若手投手へのアドバイスを惜しまなかった。

「若いみんなが僕にいろんな悩みを相談してくれましたね。ちょっとした会話をしたら、(自分の助言で)キャッチボールの感じが良くなりましたと(若手に)言われて、うれしかったですね」

 昨オフ、リリーフから先発転向を直訴し、結局リリーフに戻った伊勢も「みんなでいいリリーフ陣を作っていきたい」と言っていた。「みんなで戦う」姿勢は、三浦監督が常々強調しているモットーでもある。この「結束力」で再び首位戦線に食い込めるか。