新日本プロレス11日(日本時間12日)の米国・シカゴ大会でIWGP世界ヘビー級王者・後藤洋央紀(45)に挑戦する海野翔太(27)が、〝最大級の挫折〟を糧にベルト取りを誓った。9度目の最高峰王座挑戦でついに初戴冠を果たした後藤からは「まだまだ」と評された海野だが、屈辱の日々を自身だけの〝武器〟に変えた自負がある。
海野は5日両国大会で「NEW JAPAN CUP(NJC)」覇者のデビッド・フィンレーを退けた後藤から次期挑戦者に指名された。NJC準優勝という実績はあったものの、想定外の展開だったという。「やっぱり自分の手で結果を残して舞台を整えてIWGPに挑戦したかったので。今年のG1だったり来年のNJCという勲章を取って…という理想とは真逆の形にはなりましたけど、2月からメインを張ってる後藤さんへのリスペクトもありますし、指名をいただいたからにはチャンスを生かしたいなと」と腕をぶした。
今年の1月4日東京ドーム大会のメインイベントに抜てきされながら、当時のIWGP世界王者ザック・セイバーJr.に敗戦。挑戦決定の段階からファンのブーイングを浴び続ける屈辱も味わった。過去8度のIWGP挑戦失敗経験を持つ後藤からは「俺に比べればまだまだ」と再び谷底に落とす予告も受けているが、海野にも意地がある。「後藤さんの8回とは比べられないかもしれないですけど、僕も東京ドームのメインイベントに立って後藤さんが味わったことのない種類の挫折も味わってるので。後藤さんの強さも味わいたいという気持ちもあるし、自分のすべてをリング上でぶつけていきたいなと思いますね」と、ほとんどのレスラーが経験しえない最大舞台での挫折から立ち上がった強さを見せるつもりだ。
長期間逆風にさらされ続けたことで、3か月前とは見える景色も大きく変わった。「ブーイングも受け入れるようになって、何も怖いものがなくなりましたね。前までは気にしちゃってましたし、メンタルもやられてたんですけど、挫折があったから大きくなれたのかなと。むしろブーイングこそ俺の武器なんじゃないかと思い始めてます」と心の成長をアピールした。
「若い選手、同世代でどんどんタイトルマッチをやって、みんなが上がっていけるような新日本プロレスをつくっていけたらなと。もちろんベテラン選手の挑戦もしっかり受けるつもりですけど」とベルト奪取後のビジョンを明かした海野。逆境から這い上がった男が、今度こそ悲願のIWGPを手に入れる。












