新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者・後藤洋央紀(45)が、次期挑戦者の海野翔太(27)にさらなる挫折の必要性を説いた。11日(日本時間12日)の米国・シカゴ大会でのV4戦が正式に決定した後藤は、丸刈り姿で再起を果たした海野の〝迷い〟を指摘。団体最高峰王座戦8連敗のどん底からはい上がった雑草王者が、新世代のエースに試練を追加する。
後藤は5日両国大会で「NEW JAPAN CUP(NJC)」覇者のデビッド・フィンレーを下しV3に成功。次期挑戦者に海野を指名し、2023年2月のサンノゼ大会(王者オカダ・カズチカVS挑戦者棚橋弘至)以来となる、米国マットでの日本人選手同士によるIWGP世界王座戦が決定した。7日の会見では「これからの海野のためにも、しっかり谷底に突き落としたいと思います」と力強く宣言した。
海野は1月4日東京ドーム大会のメインイベントに抜てきされるも、当時の王者ザック・セイバーJr.に敗北。NJCからコスチュームとファイトスタイルを一新して再起を果たしたが、再挑戦が決まると一部からブーイングが再燃していた。
後藤は「『迷いがない』と本人は言ってるじゃないですか。でも(両国で)ブーイングがあった時に一回帰ろうとしたでしょ? ああいうところなんですよね、迷いが見えるのは」とバッサリ。ファンとの〝駆け引き〟など不要で、真っすぐベルトに向かって来るべきだったと指摘する。「NJC準優勝者ですし、フィンレーの次に挑戦権があるのは彼だと思うんですよね。本来だったら、俺が指名する前に向こうから出てきてもよかったんじゃないかと」と物足りなさも感じている。
自身も団体最高峰王座に8度も挑戦失敗し、結果を残せない時期はブーイングも浴びせられた。臥薪嘗胆の末に9度目の挑戦で初戴冠を果たし、ベテラン王者として団体をけん引している。それだけに「何回もチャンスをもらってるのに結果を残せなかったという部分で、俺とかぶる部分はあります。でもまだまだですね、俺から比べれば。俺も8回叩き落とされたからこそ今があるので。今になって思うと(簡単に)取れなくてよかったなという部分も多少なりともあるんですよ。若い世代いっぱいいますし、どんどんもがき苦しむべきだと思います」と、今度は自身が高い壁となる番だと腕をぶした。
両国大会ではジェフ・コブも挑戦をアピールするなど、IWGP世界王座戦線は騒がしさを増している。ハイペースで防衛を重ねる王者の「後藤革命」は、まだまだ終わらない。












