新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」決勝戦(20日、長岡)の前日会見が19日に行われ、初優勝を狙う海野翔太(27)が、〝変化〟の真意を明かした。

 今年に入って不振が続いた海野は2月大阪大会でグレート―O―カーンに敗れると、自らバリカンを手にして丸刈りに。NJCでは全身白のコスチュームに新調し、入場時のファンサービスと必殺技のデスライダーを封印。新技Secоnd Chapter(変型フィッシャーマンズバスター)で勝ち上がり、初優勝に王手をかけている。

 この日の会見では決勝戦で激突する「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」のデビッド・フィンレーと対峙した。フィンレーは「プロレス界で二世の成長を阻む最も悪なものは何か知っているか? それは二世というだけで『お前はまだ早い』『まだその時じゃない』と成長を止めてくるヤツらの声だ。そう思わないか? 俺はそれをすべて乗り越えてきた。明日の夜、お前がこちら側の人間になれるのかどうか楽しみにしている」と自信満々。「俺がお前に立ちふさがる壁になり、新たな道に導いていってやろう。このサベージ・キングがお前を新たな世界に連れて行ってやる。翔太、お前も俺自身を必要としているんだ」と挑発を受けた。

 道場生時代から互いをよく知るフィンレーの言葉に神妙な面持ちで耳を傾けていた海野は「悔しいですよ。悔しいのひと言でしかない」と言葉を振り絞り始める。「俺はデビッド・フィンレーに対して特別な感情を抱いている。この世界、どこを探しても、誰を見ても、俺のことを唯一理解してくれる人間だ。これ以上こんな悔しい思いをしたくないから、すべてを理解してくれるデビッドだからこそ、過去の自分も今の自分もすべてぶつけて、勝ちという結果にこだわって、明日またマイクで締めさせていただきます」と必勝宣言を繰り出した。

 さらに海野は今シリーズからの変化についても言及した。「大阪大会を経て、自分の中のひとつのアイデンティティーがぶち壊れたので。正直、何していいか分からないですし、どう生きていけばいいか分からないし。何が正解なのかまったくわからないですよ。でもそれを探して、もがいて、何かを見つけて、みんなに夢や希望を見いだしていくのが俺はプロレスラーだと思ってます」と持論を展開。「一つの幕が閉じて、新しい自分。別に思いもこだわりも特にないですけど、自分のことだけは嫌いになりたくなかった。元気に生きている姿をファンの方にも見せたかったですし。変化というかキッカケをくれたグレート―O―カーンにはありがとうと思いますけど、今の自分も過去の自分も変わらず海野翔太であり続けたいと思って明日のリングに上がります」と新境地でNJCの優勝トロフィーをつかみ取ることを誓っていた。