新日本プロレスの極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」を率いる成田蓮(28)が、〝炎の飛龍〟藤波辰爾(72)に、おきて破りのドラゴンストップを発動した。藤波が主宰するドラディションの5月22日後楽園大会での初シングルマッチが決定したが、これを拒絶し、何とも不遜な発言を連発した。
成田率いるH.O.Tは、「旗揚げ記念日」(6日、大田区)で藤波との遺恨が勃発。怒りの飛龍がホームリングでの闘魂注入を予告したことで、ドラディションマットで成田が藤波と、高橋裕二郎がLEONAとそれぞれ一騎打ちに臨むことが19日に発表された。
ところが、そう簡単に物事は進まない。取材に応じた成田は「勝手なことしてんじゃねえよ。なんで俺がわざわざ、そっちのリングに上がらなきゃいけねえんだ。向こうが発表したところで、俺が行くわけねえだろ」と反発。自身の関知しないところでの決定事項だと主張し、ドラディションへの参戦を拒絶する構えを見せた。
新日本の旗揚げメンバーでもある藤波は、72歳の現在も現役という驚異的なコンディションをキープしている。しかし、NEVER無差別級王座も保持する極悪軍団のリーダーは、格の違いを強調する。「新日本プロレスのレジェンドとは言っても、しょせんは過去の話だよ。何を隠そう俺が365日の中で一番好きなのは敬老の日。このプロレス界で最も敬老精神あふれるこの俺に、老人虐待をさせるつもりか?」と、まったく初耳の情報を織り交ぜつつ対戦を拒絶した。
成田に言わせれば今回のカードは、あまりにも危険なミスマッチでしかない。仮に両者がシングルマッチで戦った場合は凄惨な展開も予想されるだけに、試合を中止した方が藤波のためだという。唐突に両手を交錯させたかと思えば「今こそ声を大にして言わせてもらうけど、我々は殺し合いをしてるわけじゃないんだ。分かってくれ」と悲痛な表情で訴えた。2001年1月4日東京ドーム大会で長州力と橋本真也の遺恨対決を、当時社長だった藤波が途中で止めて物議を醸した伝説の「ドラゴンストップ」が、おきて破りで繰り出された格好だ…。
どこまでも言いたい放題の成田は「本人の承諾を得ないまま勝手にカードを発表するなんて、社会のルールを知らねえのか。どうせ試合も反則ばっかりなんじゃねえのか? 油断もスキもない世の中だな。おちおちラーメンも食ってられねえよ」と最後に謎の言葉を残し姿を消した。
極悪人とレジェンドの異色抗争は、不穏な気配が充満している。













