投手力を中心に守り勝つ――。今季も広島の基本スタイルは不変だ。16日までにオープン戦を13試合消化し、チーム防御率は12球団で2位となる「2・13」。さらなる進化へ、与四死球の〝撲滅〟が求められそうだ。

 昨季の投手陣が与えた四死球はリーグ1位だった阪神の「352」に対し、カープは4位の「393」。チームは8月まで首位を走ったが、さらにステップアップする上でも改善の余地は残されている。5勝20敗と大失速した9月は月間ワーストとなる84四死球で、先発陣が「41」、中継ぎ陣も「43」と相手に多く出塁を許してしまった現実がある。

 永川投手コーチも「昨年も9月を除いたら、まあまあいい数字なんです。もともと(新井)監督さんも『歩かせるぐらいなら打たれろ』っておっしゃってくださるぐらい、投手は常にストライクゾーンで勝負っていう方針ですから。(昨年の)シーズンが終わった後にも、改めて『来年はさらにゾーンで勝負していこう』という話は伝えました」と明かす。勝負どころでの精度向上は、リーグ屈指の投手陣を誇る中でも追求すべき課題というわけだ。

 この日のロッテ戦(マツダ)は4投手のリレーで3―0で零封勝ち。鯉投の安定感は健在ながら、ここまでのオープン戦で四死球がゼロだった試合はない。

 もちろん、レギュラーシーズンとオープン戦では緊張感もまるで異なるが、残りは5試合。結果とともにさらにハイレベルな内容を残してシーズン本番を迎えたいところだ。