米国・AEWのPPV「AEW REVOLUTION」(9日=日本時間10日、カリフォルニア州ロサンゼルス・クリプトドットコムアリーナ)で、元IWGP世界ヘビー級王者のウィル・オスプレイ(31)が金網デスマッチに挑戦。壮絶すぎる死闘で激勝した。
「ユナイテッド・エンパイア」と「ドン・キャス・ファミリー」で同門だったカイル・フレッチャー(26)と一騎打ち。フレッチャーを「弟のように愛していた」が、オスプレイがファミリーを抜けると遺恨抗争に発展した。決着戦は金網の中で行われ、勝敗はピンフォールか関節技での一本勝ちで決する。
オスプレイは序盤、スプリングボード式の攻撃に出るが、金網に足を引っ掛けてしまい不発に終わる。不慣れな金網戦に戸惑いを見せる中、フェンスに叩きつけられいきなり額から大流血。顔面を真っ赤にしながらもエルボーアタックを放って、お返しにフレッチャーの額を何度も金網に打ちつけた。
フレッチャーの顔面にも鮮血が流れるが、両者は一進一退の攻防を展開。観衆は「これぞ名勝負!」チャントを送る大激闘となった。流れが変わったのは、ドン・キャス一門のマーク・デイビスが現れてからだ。ボルトカッターで金網の扉につながれた鎖を断ち切ると、凶器入りの黒いバッグをリングに投げ込んだ。
デイビスを撃退したオスプレイは、バッグから有刺鉄線バットを取り出した。容赦なくフレッチャーに一撃を加えると、鉄線を額にこすりつける。さらにバットを構えながら、両手でピストルの形をつくり「バンバン!」と雄たけび。デスマッチレジェンドでWWE殿堂者ミック・フォーリー(カクタス・ジャック)の決めポースを見せて、観衆を沸かせた。
続けてストームブレーカーを決めるも、血まみれのデイビスがリングに乱入してカウントを阻止。オスプレイはこれを排除してから、金網フェンスを上がり驚異の跳躍力でオスカッターをさく裂させる。フレッチャーも金網上で工具のドライバーを持ち出してオスプレイの額にグサリ。パイプイス上に、ブレーンバスターで叩きつけた。
続けてバッグから黒い袋を取り出すと、画びょうをリング上にばらまく。ここでオスプレイがフレッチャーと体勢を入れ替えて、画びょうの上にスタイルズクラッシュで打ちつけた。フレッチャーの腹部には無数の画びょうが突き刺さる地獄絵図となった。それでもオスプレイは攻撃の手を緩めず、何と金網上からスパニッシュフライの要領で叩きつけた。最後はヒドゥンブレードから必殺のタイガードライバー91でフレッチャーを頭からマットに突き刺し、3カウントを奪った。
常識を超えたハードコア戦で激勝。バックステージのインタビューでは「正直に言うと、人生でこんなに怖かったことはない。マジで」と心境を吐露。その上で盟友だったフレッチャーへの思いを語ると、血まみれの顔で「俺はトップを狙う。俺は〝男〟になりたい。ここは〝ベストが戦う場所〟じゃない。〝ウィル・オスプレイが戦う場所〟だ」と、さらなる躍進を誓っていた。












