【取材の裏側 現場ノート】女子プロレス「スターダム」の〝妖精〟こと前ワンダー王者・なつぽい(29)が、同期で親友の安納サオリ(34)とデビュー10周年記念興行「なつ&さおりー 来たよ。来たね。10周年。~うちらの足跡~」(5月31日、大田区総合体育館)を開催することが決定。2人のデビュー日に行われるビッグマッチのチケットを求め、応募が殺到したという。

 デビュー10周年を迎えるなつぽいにとって多くの〝恩人〟がいるが、その中でもフィジカル面をサポートしてきたのは、UWFインターナショナル、リングスで活躍した金原弘光氏だ。先日、記者はなつぽいがかねて通いトレーニングに励んできた、金原氏の経営する「かねはら整骨院」(東京・世田谷区)で取材する機会があった。

 最初の出会いは、まだデビューして間もなかったなつぽいが、伝説のファイターが経営しているとは知らずに整骨院を訪問したことが始まり。給料の少なかった若手時代には、頻繁に夕食をごちそうしてもらっていたという。「Sareeeも一緒に金原さんのところに通っているので、私たちのことを娘だからって言ってくれるんです。最近も足首をケガした時に、金原さんの奥さまと一緒に私の家まで治療しに来てくださって。お父さんのような存在でもあり、レスラーとしても尊敬している方です」

 さらに昨年末の両国大会で最愛のワンダー王座から陥落して以降は、金原氏が指導している格闘技のクラスにも通い始め、強さに磨きをかけている。「ベルトを落とした時、自分の全てを出し切って負けた。これまでもいろいろファイトスタイルを変えてやってきていたけど、さらに強くならないといけないと思って。苦手意識のあったレスリングの動きみたいな基礎から、関節の取り方まで詳しく今学び直してます」と明かした。

金原弘光のトレーニングを受けるなつぽい
金原弘光のトレーニングを受けるなつぽい

 全てはワンダー王座奪還が目的だ。「私のキャラクターや見た目で『適当そう』とか『弱そう』とかバカにされることが多くて。それがコンプレックスだったんです。なのでここで強さを学んで、必ずワンダーのベルトを取り返しにいきたいと思ってます」。10周年を迎えるなつぽいが、恩師とともにさらなる成長を目指す。(木元理珠)