侍右腕が挽回を誓った。ソフトバンク・大津亮介投手(26)が宮崎春季キャンプの1日、西武との練習試合(アイビー)に8回から6番手で登板。2イニングを投げて5安打5失点(自責4)と振るわなかった。8回は三者凡退に封じたが、9回は5本の単打を集中されての大量失点。開幕ローテーション入りに向けて、結果を残すことができなかった。

 試合後、大津は「打たれたボールが甘かった。ボール球要求を打たれたりした。あわよくばストライクに入ったらいいというのが頭にあったんで、そこが甘いところにつながったりもした。ボール球はしっかりボール球に。意図的にそのボール球を使っての配球も組み立てているんで、そこを僕が崩してしまった」と反省しきりだった。

 ルーキーイヤーに中継ぎで46試合に登板すると、昨季は先発として19試合に投げて7勝を挙げ、防御率2・87の成績を残した。今季は開幕から先発ローテーション定着を目指す大事な3年目だ。5、6日に行われる野球日本代表「侍ジャパン」の強化試合メンバーにも選出。合流直前ということもあり、結果的にモヤモヤとした気持ちが残る登板となってしまった。

 試合後は倉野チーフ投手コーチと約30分にわたって面談。名伯楽から熱いゲキが飛んだ。「この1か月でいい状態を見ることができていない。ここから上がってくるのか、現状維持のままか。現状維持のままなら厳しいと言わざるを得ない」(倉野コーチ)。

 熱量ある叱咤激励は、期待の裏返しだ。倉野コーチは「なんとか状態が上がってくるように、僕もサポートしたい」と声を大にした上で、複雑な心中で代表に合流する右腕をこう送り出した。「侍に行くことで、それがいいきっかけになればなと思っている。ああいう注目されるところで投げて、気持ちが高ぶって何か取り戻してくれたらいいなっていう期待はしている。福岡に戻ってきてからのいい変化を、僕は期待している」。

 チームは先発陣のハイレベルな競争を求めている。大津にとって、3年目は地に足をつけてジャンプするシーズンだ。「ジャパン明けの試合からしっかりローテに必要だと思わせる投球をしないといけない。そこは気合を入れて見せていきたい」(大津)。

 代表ではオランダとの強化試合2戦目(京セラ)となる6日の出番が見込まれ、ホークスに戻ってからは13日の巨人戦(みずほペイペイ)での登板が濃厚。きっかけをつかんで自信と信頼を取り戻す――。地位を固めるため、大事な2試合が待っている。