「リタイア0人」の背景は――。巨人がリーグ連覇と13年ぶりの日本一奪回へ、上々の滑り出しを見せている。
宮崎、沖縄と続いた春季キャンプで阿部慎之助監督(45)が挙げた収穫の一つは「まずはケガ人がいなかったということ」だった。故障は開幕に向けて調整遅れを招く〝天敵〟。ナインもオフから入念に準備をしてきたが、選手たちを支えた裏方スタッフとの「連係プレー」も見逃せない。
以前はメディカルトレーナーとして活動し、現在は強化チームS&C(ストレングス&コンディショニング)としてサポートする岩垣光洋トレーナーはこう明かした。
「毎日、練習後にトレーナーたちと15~20分ぐらい気になった選手や(違和感の)訴えがあった選手をバーッと報告し合ったり。『昨日ちょっと痛みがあったけど、今日どうだったのとか』とか『昨日テーピングしていた選手が、今日動いて練習中はどうだったかな』とか、そういう情報を逐一、共有していました」
特にキャンプで多いケガは「ハムストリングス(太もも裏)の肉離れ」だという。中でも2017年に同様の事例が多発したことなどを踏まえ、選手たちには太もも裏に刺激を与えるトレーニングを定期的に伝授。さらに機敏性を高めるアジリティトレーニングも取り入れるなど、故障防止への取り組みが奏功した格好だ。
トレーナーたちは常に選手たちの動きに目を光らせ、異変を察知すれば瞬時に駆けつける。ナインが思う存分プレーできるのも、こうした縁の下の力持ちがいてこそだ。開幕戦は28日のヤクルト戦(東京ドーム)。裏方スタッフにとっても気を抜けない日々が続いていく。












