西武の改革は〝甘ちゃん体質〟の一掃から始まる。宮崎・南郷で行われているチームの一軍キャンプでは、この流れが徹底されているようだ。
昨季は球団ワーストの91敗を記録。再建を図る球団側は今季から鳥越裕介ヘッドコーチ(53)、仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(53)、大引啓次内野守備・走塁コーチ(40)ら〝ライオンズ未経験者〟を首脳陣の一角として招へい。組織を活性化させ、常勝軍団復活を目指している。
その〝番頭格〟である鳥越ヘッドは「西武には強いチームの伝統があると思う。実際、現役時代から敵として戦ってきた僕にとって手ごわい相手でした。当時と比べると現状はかけ離れているので、どう持っていくか」と指摘。弱すぎるチームの元凶となっている〝ユルフン気質〟の払しょくに知恵を絞っている。
キャンプの前半クールを終え「野手に関しては少し子供っぽいというか、しっかり意思統一もできていないですし、決まり事もあやふやだなという感じ。あとは探りながらというか、ちょっと自信なさげにやる選手も多いので、もっと積極的に」ともコメント。遠慮することなく〝激辛注文〟を突き付けている。
「これだけポジションが空いているチームは12球団見てもライオンズだけだと思う。選手にはもっとボールに執着して、このポジションを奪い取るんだという姿勢をもっと出してほしい」と続け、現状に不満げだ。
昨年まで多くの外野手が起用されながら2019年オフの秋山翔吾外野手(36=現広島)がFAで流出して以降、一人のレギュラーも定着してこなかった現実は重い。具体的なメスを入れる〝改革者〟がいなかったのは紛れもない事実だ。
つい先日も、このようなことがあった。二塁から三塁へ今年、コンバートされる外崎修汰内野手(32)の処遇を巡って母校・富士大の後輩である佐藤龍世内野手(28)が「外野転向」を口にして〝忖度発言〟。しかしながら西口監督が「『外崎さんと試合に出たいからライト行きます』と言ってたけど、外野で使う気はないよと本人に伝えました」と突っぱねて〝なれ合い体質〟を自らのさい配で差し戻している。
ライオンズ新首脳陣の組織改革は着々と進行している。












