ドジャース・大谷翔平投手(29)の元通訳で、銀行詐欺の疑いで訴追された水原一平容疑者(39)がまさかの熱視線を集めている。違法賭博で作った借金返済のため、大谷の口座から不正送金した額は実に1600万ドル(約24億5000万円)以上。想像を絶する大スキャンダルに世界の主要メディアは「リアル・怪盗ルパン」と厳しい目を向けている一方、ハリウッドや一部の出版業界が水原容疑者の“獲得”を狙っているという。

 希代のスーパースターを巻き込んだ前代未聞の事件の行方に世界中が目を向けている。水原容疑者が米当局から訴追され、その一連の経緯も明らかになった。当局によって押収された携帯電話から違法なブックメーカーとの生々しいメッセージのやりとりまでが公開され、水原容疑者の「悪事」も白日の下にさらされた。

 大谷を全力でサポートするフリをしながら裏側では人様の資産を牛耳り、本人を装って口座へのアクセスも都合よくコントロール。自動車ローンとして送金を試みようとするなど、その詳細な手口も次々に明らかとなった。賭けで勝った金額は約1億4200万ドル(約218億円)、負けた金額は約1億8300万ドル(約280億円)。純損失は4068万ドル(約62億円)だったことも当局の調べで判明している。

 大谷にとって公私にわたる「最大の理解者」だった水原容疑者の裏切りは、両者の関係性を知る誰もが予想できなかった展開だ。まさに「事実は小説より奇なり」を地で行くストーリーには世界中のファンも日々、ただひたすら圧倒されるばかりだろう。

 ドジャースの番記者を長年にわたって務める現地の米メディア関係者は「オオタニが7年前に日本から二刀流を引っさげてアメリカに来た時、多くの人間が懐疑的だった。しかし、アメリカ人の発想にはなかったそのアイデア、そして投打でオオタニがやっていることのレベルの高さに賛辞を贈った。このストーリー自体がハリウッド関係者が現在、世界中を探し回っている新しいシナリオそのものだった」と指摘。実はここ最近、米ロサンゼルス近郊のハリウッドに拠点を置く米映画界の関係者たちがMLBでツー・ウエー・プレーヤー(二刀流)としてサクセスストーリーを歩む大谷にスポットを当てた映画を製作しようと着手していたという。

 そしてちょうど、そのタイミングで世界を震撼させる水原氏の違法賭博事件が発生した。MLB関係者は「オオタニを支えてきた身内のような人間が、そのスーパースターの口座からこれだけの巨額資産を盗み出した。これは見る人の想像をはるかに超えたストーリー。この事件が落着したら映画化すべき最高のシナリオだ。こんな刺激的な話は今のハリウッドでどのシナリオライターにも書けない」とも補足。

 同関係者によると、大谷のサクセスストーリーと水原容疑者が引き起こした事件をドッキングさせる形で、複数の有力な米ハリウッド関係者が「Interpreter(通訳)」というタイトルで映画化を模索し始めているというから驚きだ。

 それだけではない。別の米メディア関係者は「今回の事件が全て結審してからの話だが」と前置きした上で「ミズハラには複数の米メディアが事件の裏側について赤裸々に語ってほしいと、ビッグマネーを用意して何とか接触を図ろうとしている。良くも悪くも銀行を欺けるほど頭脳は優れている。要は『自叙伝』の執筆依頼。オオタニとの関係性についても、そこでウソ偽りなく明かすことになれば、それ以上のインパクトはない」とも打ち明けている。

 とんでもない“スーパーヒール”となった水原容疑者。近い将来、皮肉にもあのルパンをも超越する存在として各業界による争奪戦が繰り広げられそうな気配だ。