阪神は29日のシーズン開幕戦・巨人戦(東京ドーム)に0―4で完敗。投打に精彩を欠く試合内容に終始し、2024年の初陣を飾ることはできなかった。球団史上初となる連覇を目指す岡田彰布監督(66)も、試合後は当然ながらトホホ顔。その舞台裏で阪神にとって久々となる敵地・東京ドームでは、虎指揮官のルーティンを大きく崩す〝深刻〟な異変も起きていた――。

 見せ場すらつくれなかった。エース復権を期す青柳は5回3失点で降板し、開幕から無念の黒星。打線も4回以降は無安打に封じられ、最後まで三塁を踏むことすらできなかった。

 試合後の岡田監督は「流れ変わったなあ。梶谷のところでな、あれが抜けてたら? 大違いよ」と3回に飛び出した相手右翼手・梶谷の超美守を素直に称賛。3三振を含む4タコと低調な打撃内容に終わった4番・大山についても「ちょっと踏ん張れてないな。今日のスイングを見とったら万全じゃないよな」とコンディションが不十分であるとの見方を示した。

 その一方で昨年の8月末以来、久々に訪れることとなった東京ドームでは、岡田監督にとっては〝深刻〟な仕様変更が施されていた。選手、関係者らが出入りする関係者入り口付近に設置されていた喫煙所が、いつの間にやら「加熱式たばこ専用」になっていたのだ。

 岡田監督は紙巻きたばこの愛煙家。昨季までこの場所は、球場入り直前の一服を関係者らと楽しむ大切な憩いの場だった。ところが28日の開幕前日練習の球場入りの際、異変をひと足早く知った虎番記者から「監督! 大変です! いつもの喫煙所が加熱式専用に変更されていました。もう使えません!」と報告を受けると、指揮官は「ええ! オマエ! 使えないってどういうことや! 加熱式専用って…。アカン…」と絶句。

 そして「どんどん吸えないとこばっか増えていってな…。新幹線も喫煙ルームが撤去されたばっかやろ。新大阪駅の喫煙所も大混雑や。東京駅着いてやっと吸えるんかなと思ったけど、俺の到着したホームには喫煙スペースがなくてな。ようやく吸えたのは(都内の)チーム宿舎に到着してからや」とも続け、日に日に肩身が狭くなるばかりの時勢を嘆き続けるしかなかった。

 昨季の阪神は東京ドームで8勝3敗1分け。対巨人戦トータルでも18勝6敗1分けと、実に12もの貯金を容赦なくむしりとったことが、18年ぶりとなる覇権奪回の大きな要因となっていた。それだけに「今回の一件は愛煙家の岡田監督のルーティンを少しでも乱そうとするための巨人サイドの〝陰謀〟ではないか?」と(ごく)一部からは疑いの声も出ていたほどだ。

 だが、巨人の球団関係者によると「東京都条例で、建造物内の喫煙所には集煙機を設置しないと紙巻きたばこが吸えないことになってしまいまして…。岡田監督があの場所でたばこを吸っていたことは我々も存じていました。申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが…」とのこと。

 そんなんオマエ、お上にだけは逆らえんやないか…。