ソフトバンク・和田毅投手(43)が19日、阪神とのオープン戦(ペイペイ)で不振脱出の兆しを見せた。5回90球を投げて8安打、4失点と結果には満足できなかったが、進むべき方向性を確認する登板となった。

 すでに本拠地開幕戦となる4・2ロッテ戦の先発が確定している左腕。キャンプ後は5日のヤクルト戦で3回途中3失点、12日の二軍・阪神戦で4回4失点と精彩を欠く登板が続いていた。

 百戦錬磨のベテランはこの1週間「グローブを変えてみたり、スパイクを変えてみたり…。フォームをもう一度、一からやってみたり」とあらゆる角度から不振原因を探った。その結果、光が差し込んだ理由はあえて伏せた上で「ようやく『投げているな』って感覚があった」と好感触をつかんだ。

 本番まではあと2週間。焦りは当然ある。「ボールの指のかかりも全然違う。今頃になってようやく投げていてヒリヒリしているぐらいなんで。本当はキャンプ中にならないといけないことが、今、起きているのはおかしなこと。遅いと言ったら遅いけど、いい方向というか自分が進むべき方向にはいっている」と前を向いた。

 豊富な引き出しを持つ大ベテランでも道に迷いかけた春。それでも何とか踏みとどまった。託された特別な一戦で、必ず責任を果たすはずだ。