サッカー日本代表から一時離脱している伊東純也が(31)が9日、誕生日を迎え、インスタグラムを更新した。

 伊東は仏スタッド・ランスの赤いユニホームを着用し、左手にサッカーボール、右手の人さし指を掲げる写真を公開。フランス語で「誕生日おめでとう」とも記されている。

 ただ、伊東にとっては、晴れやかな誕生日とはいかなかったはずだ。2月1日発売の週刊新潮が性加害疑惑を報道。2023年6月に大阪市内のホテルで伊東から性加害を受けたとAさん、Bさんが告発し、伊東を「準強制性交罪」で刑事告訴していたこともわかった。

 これを受け、伊東は代表チームを離脱し、身の潔白を主張。加藤博太郎氏を代理人に立て、Aさんらを逆告訴しただけでなく、報道により多額の損失を被ったとして、2億円の賠償を求め民事提訴した。
 
 なぜ新潮ではなく、女性側を訴えたのか?
 
 弁護士の北村晴男氏は8日に更新したユーチューブ動画の中で「新潮が報じる前提としてその情報を伝えた人がいる。これは仮の話ですよ。仮に情報が嘘だった場合、皆さん誰が1番悪質だと思いますか? これはその嘘の情報を伝えた人なんですよね」と解説。

 続けて「(新潮は)少なくとも2人の女性から話を聞いて『2人の女性がこう言ってるんだから本当だろう』と考えて報じた。悪質性の観点から言えば、これはあくまで女性が嘘を言っていた場合を仮定して、女性側が悪質で報道機関はそれを信じてしまった。伊東さん側に立つと、週刊誌もけしからんけども、嘘の情報を提供したAさん、Bさんがけしからんって話になる。どちらを訴えたいかと言えば、悪質な方を訴えたい」と説明した。

 仮に新潮を訴えても、伊東側の訴えが退けられる可能性がある。

「名誉毀損の観点でいうと、2人が言っているし、内容も具体的だし、これは本当だろうと考えて記事にした。名誉毀損訴訟をやった場合、記事の内容を立証できなかった場合でも、信じたことについて相当の理由がある、だから違法ではないとなると、週刊誌の勝ちになる可能性がある」

 ダウンタウン松本人志と文春の裁判でも出てきた「真実相当性」というものだ。

 他方で、伊東側には告発女性をターゲットにしたことで「スラップ訴訟ではないか?」という声も上がっているが、北村氏はその見方に否定的。「スラップ訴訟は力の強い者が、力の弱い者に訴訟を起こすことで相手の言論を封じようとする。本件の場合は週刊誌も報じてるし、女性側も刑事告訴していますから、今さら訴訟を起こしたから何かを封じることができるという性質のものではない」と答えた。

 伊東は代表を離脱し、警察や司法の判断を待っている。ケガ人続出の森保ジャパンを考慮すれば、一日も早く〝復帰〟してもらいたいところだが果たして――。