国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティノ会長に対して、人権擁護団体「フェアスクエア」は国際オリンピック委員会(IOC)に苦情申し立てを行った。

 米「ESPN」など複数のメディアによると、インファンティノ会長は出場停止となるはずだった米国代表FWフォラリン・バログン(モナコ)について米ドナルド・トランプ大統領からの〝要請〟を受けて処分を延期したと報じられたことにIOC憲章などで定められた政治的中立に違反した疑いがあるとして苦情を申し立てたという。

 同メディアは「IOCはFIFAのような団体について『オリンピズムの基本原則』の一つしてて中立性を挙げており、インファンティノ会長がIOCメンバーに加わって以降、管轄権を有している」と指摘。その上で「FIFAはなぜ出場停止処分が一時停止されたかについて何の説明もしていない」とした。

 フェアスクエアは「インファンティノ会長は卵黄大統領への支持を表明することでIOCの政治的中立に関する規則に5回違反したことが明らかである。我々は2件の重大な違反行為の証拠を提出しており、IOCに調査を要請した」という。バログン問題に加えてFIFAファンサイトの宣伝に関して、トランプ大統領と関係のある団体が関わっていたという。

 フェアスクエアはFIFAの倫理委員会にも苦情を申し立てた。IOCもFIFAも、この問題についてまだコメントしていないが、今後の動向が気になるところだ。