新日本プロレスの海野翔太(26)が「NEW JAPAN CUP(NJC)」(6日、大田区で開幕)で新時代の扉を開く。優勝者に4月6日東京・両国国技館大会でIWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也(41)への挑戦権が与えられるトーナメントは、これまでのトップ勢が不在の混戦模様。待望のシングル初タイトルの先に見据えるものは――。

 大田区大会で1回戦を迎える海野は、AEWで「4本柱」と呼ばれたジャック・ペリーと激突する。1月の米サンノゼ大会では襲撃を受けた因縁もあることから「正直、印象はまったくなかったですし、奇襲された時も誰か分からないくらいだったので。でも同い年っていうのもありますし、ライバル関係が10年、20年続けられるならいいなと」と腕をぶした。

 2月の札幌大会でNEVER無差別級王者EVILに敗れた海野にとって、NJCは早々に巡ってきた再起のチャンスだ。「悔しい気持ちはあるし、決勝で(EVILに)リベンジできるならしたいとも思うんですけど…。僕もヒマじゃないしハウス・オブ・トーチャーと絡んでる時間はないというか。自分の実力で勝ち進んで一気にトップに行くチャンスをつかみたいですね」と、最高峰王座だけを見据えた。

 今年のNJCは現IWGP世界王者の内藤がエントリーしないのは例年通りとして、棚橋弘至や今年退団したオカダ・カズチカ、ウィル・オスプレイと、団体のトップに君臨してきた選手の名前も入っていない。

 ある意味で時代のターニングポイントとなり得る大会だ。新エースを狙う海野は「これまで新世代とか新時代とか言ってましたけど、『新』を『現』に変えるべき大会なのかなと。NJCを勝ち取って、内藤さんからIWGP世界ヘビーを取って新時代を始めたいですね」と宣言した。

 内藤は両国大会後の4月12日(日本時間13日)米シカゴ大会で海野の師匠でもあるジョン・モクスリーとのシングルマッチが組まれており、ベルトをかけて戦いたい意向を示している。

 しかし、海野は「お二人には申し訳ないですけど、自分が両国でベルトを取るのでそれはかなわないですね」ときっぱり。「一つ気になっているのは、モクスリーがIWGP世界ヘビーに興味があるのか、内藤哲也に興味があるのか。もしIWGPのベルトの方に興味があるなら、シカゴのカードを変えるくらいのつもりでNJCと両国に向けていきたいです」と不敵な笑みを浮かべた。

 オカダの退団を筆頭に激動の幕開けとなった2024年の新日本プロレス。パラダイムシフトを起こすのは今しかない。