西武投手陣が順調な仕上がりを見せている。23日に行われた南郷春季キャンプ2度目の紅白戦には注目のドラフト1位・武内夏暉投手(22=国学院大)が初先発。角度のある速球、変化球を制球良く低めに集め、2回打者6人を完璧に抑えた。

〝ドミニカの奪三振マシン〟ジェフリー・ヤン投手(27)も、最速153キロのストレートを軸に、1回打者3人を無安打2奪三振。前評判通りの剛腕ぶりを見せつけた。

 また、山川の人的補償でソフトバンクから加入した甲斐野央投手(27)は走者を背負いながら、最後はメジャー114発男・アギラーを宝刀フォークで空振り三振に仕留めるなど、持ち味を発揮。投手陣は新戦力を中心に高いレベルでの開幕一軍争いが早くも激化しそうな気配だ。

 野手の方では6年目でレギュラー定着を目指す佐藤龍世内野手(27)が、この試合唯一の長打(右中間三塁打)を放ち、存在感を発揮。支配下復帰を目指すブランドン内野手(25)も負けじとタイムリーを放ち、宮川との交換トレードで加入した元山飛優内野手(25)も2安打2打点と内野手3人が雨の中でアピールに成功した。

 一方で、3つのポジションが定まっていない外野手争いの中では、昨秋から外野にも挑戦している山村崇嘉内野手(21)がセンターの守備で古賀の左中間の当たりを好捕。マウンドに立っていたドラフト7位入団の糸川を助ける場面はあったものの、肝心のバットの方で守備面のような活躍は見られなかった。その布陣は全く予想できない状況だ。

 2020年から明白な野手ドラフト、投手ドラフトを交互に繰り返してきた西武。「去年の支配下7人のうち外野手を1人も指名しなかったのは、既存外野陣に対するエールであり、プレッシャーでもある」(球団関係者)と言われるように、今秋のドラフト候補には3月の侍強化試合にも抜擢されている西川史礁外野手(青学大3年)を筆頭に、渡部聖弥外野手(大商大3年)など即戦力スラッガーの調査が強化されていきそうだ。

 外野陣にとって屈辱の野手ドラフトを〝阻止〟するためには、新人にその余地を与えない明確なレギュラーの出現が絶対条件となってくる。