新日本プロレスのオカダ・カズチカ(36)が、1月末をもって同団体を退団することが19日に発表された。2月以降はフリーとして参戦し、2月24日札幌大会がラストマッチとなる。長年にわたり日本プロレス界のトップとして君臨してきたオカダは今後、米国マット進出が確実視されている。日本が世界に誇るレインメーカーが、ついに海を渡る時が来た。

 関係者の話を総合すると、オカダは今年の1月末をもって新日本との複数年契約が満了。18日までに契約を更新しない意向を伝え、退団することが決定した。

 オカダは次期シリーズ(20日、名古屋で開幕)に参戦することが決定済み。2月1日以降はフリーという立場で試合に出場することになり、24日札幌大会が新日本ラストマッチになる。

 長年にわたりトップに君臨した国内盟主団体を去るとなると、次の選択肢は必然的に海外マットに限られる。特に米国ではオカダの去就について昨年の段階から強い関心が集まっていた。今年の1月4日東京ドーム大会で対戦したブライアン・ダニエルソンをはじめ数々の世界トップクラスのレスラーたちと名勝負を生み出してきただけに、知名度・評価ともに最高クラス。すでに現地では世界最大団体のWWEが興味を示していると報じられており、いまやそのライバル団体にまで成長したAEWも間違いなく有力な移籍先候補に挙がる。争奪戦は必至で、果たしてどちらのマットを選ぶのか、しばらく目が離せなくなりそうだ。

 中学校卒業後に闘龍門に入門し、2004年8月にメキシコでデビュー。07年8月に新日本に移籍すると、12年1月の凱旋帰国後から一躍トップ選手に。東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」では故アントニオ猪木さんに次いで歴代2位となる5度のMVPを獲得した。誰もが認める「トップ・オブ・トップ」オカダの退団は新日本にとって大きな痛手ではあるが、世界の舞台での活躍が誰よりも期待されるレスラーであることも間違いない。すでに米国特許商標庁に「レインメーカー」の名称を商標出願しており、今後は世界中のリングにカネの雨が降ることになる。

今後は世界中のリングにカネの雨が降る!
今後は世界中のリングにカネの雨が降る!

 これまでオカダは「新日本プロレスを世界一の団体にする」ことを目標に掲げ、団体をけん引してきた。どのような心境の変化があって退団の道を選んだのか詳細は明らかになっていないが、かつて共闘した先輩の中邑真輔がWWEに移籍したのも現在のオカダと同じ36歳の時で、何やら運命じみている。

 2月からAEWに移籍するウィル・オスプレイに続き、業界の顔でもあるオカダも去ることで、新日本は大きな過渡期を迎えることになる。そんな中でオカダは今月11日に本紙の取材に応じた際に「上がいなくならないと次が出てくることもないと思いますし。新陳代謝は進んでいったほうがいいと僕は思いますけどね」とも語っており、新たなスターの誕生が望まれる。

「世界に響く試合ができているので、またそれを日本にもそうですし、世界中に届けるような1年にしたいですね」と今年の抱負を明かしていたレインメーカー。日本プロレス界のエースが、満を持して新たな挑戦に打って出る。 

 ☆おかだ・かずちか 1987年11月8日生まれ。愛知・安城市出身。中学校卒業後に闘龍門に入門し2004年8月、16歳の時にメキシコでのネグロ・ナバーロ戦でデビューした。07年8月に新日本プロレス入団。12年2月12日大阪府立体育会館大会で棚橋弘至を破り、第57代IWGPヘビー級王者に輝いた。同王座を5度戴冠し、史上最多防衛記録「V12」も樹立。12年には「G1クライマックス」を初出場で制し24歳9か月で最年少優勝記録を更新した。IWGP世界ヘビー級王座は2度戴冠。現・NEVER無差別級6人タッグ王者。必殺技はレインメーカー。妻は人気声優で女優の三森すずこ。191センチ、107キロ。