全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル2026(CC)」の優勝者決定トーナメントが行われ、〝マット界随一の偏屈者〟こと鈴木秀樹(46)が初優勝を果たした。
リーグ戦Bブロックを勝ち点9(4勝2敗1分け)で1位通過した鈴木は、トーナメント準決勝でAブロック2位の斉藤レイと対戦。昨年、同じCC準決勝でレイに敗れている鈴木は秒殺を狙い開始早々背後に回りスリーパーで捕獲し絞め落としにかかる。一度はこれを逃げられたが、再びスリーパーでとらえると暴れるレイをクルリと押さえ込み、1分9秒でしてやったりの3カウントを奪取した。
決勝では潮崎豪と対戦。脇腹に痛々しいテーピングをほどこしながら臨んだ準決勝でドラゴンゲートの菊田円と18分超の激闘を繰り広げた潮崎と鈴木は序盤からともに譲らぬ攻防を展開だ。先にペースをつかんだのは潮崎で、鈴木はリングに戻ると頭部にヒザをうちつけられるなどしてダメージを負った。
だが、コーナーに走り込んできた潮崎をカシン式タランチュラで捕獲して反撃ののろしだ。そこから足や手などを踏みつける容赦ない攻撃。さらに痛めている脇腹をコブラツイストでねじり上げたかと思えば場外戦では鉄柵にたたきつけるなど、非情の攻撃も繰り出して頂点を目指した。
その後、潮崎からもコーナーからのダイビングショルダータックルや袈裟切りチョップ、フィッシャーマンズバスターなどで反撃を受けるが、チキンウイングフェースロックで絞めあげるなどペースは譲らず。監獄固めを決めながら脇腹に肘を落とすなど追い込んだ。
それでも粘りを見せる潮崎にチョップ、ラリアート、ゴーフラッシャーなどで反撃を受け、必殺のダブルアームスープレックスも2度返されてしまう。だが最後は脇腹に蹴りを入れてから再び人間風車でぶんなげ、3度目の正直で3カウントを奪った。
試合後、潮崎と握手をかわして健闘を称え合った鈴木は「今こうして最後に立っていたのは僕ですが、決勝で戦った潮崎豪、斉藤レイ、菊田円、準決勝に残れなかった選手たち、ケガをして途中で離脱せざるを得なかった選手たち、全員が頑張りました。僕は自信をも持って、この世界最高のリーグ戦で優勝しましたとここに宣言します」と勝利宣言だ。
続いて「こうやってCCで優勝して、トロフィーを掲げてマイクをつかんでしゃべっているとかっこいいスーツを着た男がかっこいい3冠ベルトを持って最高の男宮原健斗が多分、その辺から出てくるでしょう」と〝いかにも〟な表現で3冠ヘビー級王者の宮原健斗の登場を促す。
この言葉に応じてスーツ姿で登場した宮原から「鈴木秀樹、俺とお前は実は2008年にお互いプロレスラーとしてデビューした。お互い歩んできた道は違うが、いよいよ戦う時が来たようだな。2026年CC覇者・鈴木秀樹VS3冠王者・宮原健斗の戦いをする時が来たようだな」との言葉。続けて「俺たちは、プロレスラーは、戦うことで自分を表現する。そう、場所はプロレスの聖地、後楽園ホールだ。6月18日、聖地・後楽園ホールでこのベルトをかけて、勝負だ」と決戦の場所の指定を受けた。
鈴木はもちろん「やりましょう」と快諾。リングを降りた宮原の背中を見送ると「3冠王者はやはりカッコよかったです。僕もかっこよくなりたいと思います。全日本プロレスはこれからも、明るく激しく楽しい戦いを見せていきます。次は、後楽園ホールで3冠ヘビー級選手権試合です。皆さまのご来場をお待ちしています」と話し拍手を浴びた。













