フィギュアスケート男子で北京五輪銀メダルの鍵山優真(20=オリエンタルバイオ・中京大)は、自身の演技に表情を曇らせた。
世界選手権(来年3月、カナダ・モントリオール)の代表選考会を兼ねた全日本選手権初日(21日、長野・ビッグハット)、ショートプログラム(SP)では、冒頭の4回転サルコーで転倒。4回転―3回転の連続トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は着氷させたが、93・94点で3位発進という結果に「本当にひたすら悔しくて…」と肩を落とした。
数々の大舞台を経験した鍵山にとっても「全日本特有の雰囲気や緊張感をすごく感じた」と回想。その上で「6分間練習の動きは悪くなかったが、自分の準備をしている間に『なんか始まるんだ』って思いがあって、気づいたら(開始の)ポーズに立っていて、気づいたらサルコーを失敗していた」と口にした。
「ちょっと言葉では表せない」と話す空気感が漂う中での戦い。不完全燃焼の滑り出しとなった一方で、ミスを引きずらなかったのは大きな収穫。「ベストな4回転―3回転とアクセルがしっかり跳べたので、そこら辺は悪くなかったのかな」と前を向いた。
首位の宇野昌磨(トヨタ自動車)とは約10点差。逆転を目指す23日のフリーは「いろんな緊張感を乗り越えてきたので、この全日本も乗り越えられない試合ではないと思っている。自分のやることにしっかりと集中して、一発一発大切にこなしていけたら」。同じ過ちは繰り返さない。












