阪神OBで野球評論家の赤星憲広氏(47)が、鳥谷敬氏(42)とともに来年2月の沖縄・宜野座キャンプに2年連続で臨時コーチとして参加することが決まった。岡田彰布監督(66)からの要請に応えたものでセ・リーグ連覇、2年連続日本一へ着々とサポート態勢が整えられている。かつて甲子園を沸かせた元スピードスターの同氏は、機動力向上によって来季Vを盤石にするため〝虎のスーパーカートリオ〟の誕生を目指す仰天構想を明かした。
戦力アップに余念がない。阪神の沖縄・宜野座キャンプに2年連続で虎のレジェンドがやってくる。細かい日程調整はこれからだが、岡田前政権時代のVの使者が後輩たちのために技術を伝授し、連続日本一を後押しする。
岡田監督の強いラブコールに快く応じた赤星氏は中野拓夢内野手(27)と森下翔太外野手(23)の2人を強化指定選手に指名。2年連続盗塁王の近本光司外野手(29)との1、2、3番で令和版〝虎のスーパーカートリオ〟の誕生への青写真も披露した。
ちなみに「スーパーカートリオ」とは1985年シーズンで大洋(現DeNA)に所属していた高木豊、加藤博一、屋鋪要の俊足打者3人につけられたネーミングだ。同年は高木が42盗塁、加藤が48盗塁、屋鋪が58盗塁をマーク。1チームで3人以上が40盗塁以上を記録したのは日本プロ野球史上、このシーズンのみとなっている。その伝説の俊足トリオに匹敵する3人組をタイガースで育成していく構想をひそかに練っているという。
赤星氏が最も走塁面での伸びしろを感じているのは森下だ。今季はシーズン後半に3番に定着。今季1盗塁と「足」に注目されてはいなかったものの「森下は脚力ありますよ。走れると思う。2桁(盗塁)走れるとすごく大きい」と期待を寄せた。今年2月の春季キャンプは森下が二軍組でニアミス状態だったとはいえ、来年はしっかりコミュニケーションを取ってエッセンスを注入するつもりだ。
続いて中野も強化指定選手にノミネートされた。1年目の2021年には30盗塁でタイトルを奪取したものの、22年は23、今季は20盗塁と減少傾向。特に今季は盗塁失敗が12とリーグワーストだった。矢野前監督時代のグリーンライトから、サインで走る岡田方式への対応に苦慮したことは明らかだった。
「僕だったら完全にサインを出している監督の責任じゃんって思えるんですけど、そう思えないっていうのもあるだろうし、そういう中での精神的なものも話したいと思う」と赤星氏。今季、グリーンライトの権利所持者は近本のみ。中野にはなかったが、そこには指揮官の深い意図があったはず。進化する岡田野球で「ディスボール」でのスチールに順応するためのメンタル的なサポートや思考法を解いていくつもりだ。
赤星氏は「1番から3番までみんなが走れたら相手は嫌ですよね」と言い切る。現役9年で381盗塁を重ね、その昔には「F1セブン」の1人としても名をはせた足のスペシャリストが後輩に知見を授けるアドバンテージ。他球団には脅威となる〝虎のスーパーカートリオ〟の誕生は夢物語ではない。












