38年ぶりの日本一を達成した阪神の祝賀行事ラッシュが止まらない。23日の優勝パレードを皮切りに、27日は球団納会など計5か所を訪問。岡田彰布監督(65)はもちろんだが、激戦を戦い抜いたナインも超多忙な日々を送る。自分の時間を取ることもままならない選手たちは来季に向けてどう過ごせばいいのか。本紙評論家の柏原純一氏が〝V初体験〟の猛虎戦士たちに送った助言とは――。
まさに引っ張りだこだ。パレードに始まり、25日はファン感謝デーとOB会。この日も岡田監督は西宮市や尼崎市への優勝報告会、開幕前に必勝祈願を行った神社へのお礼参り、最後は球団の納会に出席した。
5か所の訪問は今オフ最多となったが、選手も大忙しだ。この日は選手会長の近本をはじめ佐藤輝ら5選手が行政への報告を済ませてから納会へ。今後もNPBや球団主催の行事が多く控えており、満足に骨休めもできない状況だ。
もちろん、頂点に立った者たちにしか味わえない〝うれしい悲鳴〟ではあるが、一方で来季への準備も進めなくてはならない。例年よりもトレーニングや体のケアにあてる時間ははるかに短く、限られた時間をいかに有効活用していくかが「宿題」となる。ましてや初めてV戦士となった猛虎ナインにとっては経験したことがないオフだ。
阪神OBで、1981年には主力兼選手会長として日本ハムをリーグ優勝に導いた柏原氏も「その年のオフは俺も正直練習した記憶がない」と笑いながら振り返る。祝賀行事に忙殺された一人として「次の年に向けて動き出す前に、これだけはやっておいたほうがいい」と指摘したのが「体に蓄積した疲労を持ち越さないこと」だという。
実体験をもとに〝効果あり〟とした方法が「湯治」だった。当時の柏原氏も連日の行事の後、長野県上田市にある温泉に足を運び、心と体をゆっくりと休めていた。
「まずは体を癒やすというかね。優勝して、良くも悪くも続いたある種の興奮や緊張感にひと区切りつけるという意味で、これが大きかった。オフの練習量はその年、間違いなく前年より落ちた。でも、じゃあ次の年にそれが原因で成績を落としたってことはなかった。身につけた技術が体にしみ込ませたものであれば、簡単に体は忘れない。優勝した年のオフほど、練習より優先すべきはたまったモノをリセットすることだと俺は思う」
球団史上初となるリーグ連覇のカギは意外にも温泉にあるのかもしれない。













