虎の知将の思考はすでに未来へ動き出しつつあるようだ。阪神・岡田彰布監督(65)が次代の指導者育成を進めている。
24日は親睦ゴルフコンペ「サンテレビ杯」に参加。前日(23日)には盛大な優勝パレードが行われ、V奪回と38年ぶりとなる日本一の喜びに浸った。ただ、そんな祝賀行事の中でもチーム関係者を「こういうところが抜かりないというか、監督らしいよね」と感服させていたのが、パレードで3台のバスに分乗した乗車名簿にあった。
岡田監督が乗り込んだ先頭の1号車では、指揮官の脇を藤本敦士内野守備走塁コーチ(46)と久保田智之投手コーチ(42)が固めた。そしてこの日のゴルフでも2人と同組でラウンド。オフであっても長時間、行動をともにするのは、それなりの理由があるようだ。
今季の藤本コーチはベンチからのサインを打者に伝達する三塁コーチャー、久保田コーチはブルペンを担当した。近い将来には、より中心的な役割を担えるコーチに成長してもらうための期待も秘められている。
というのも、今回の監督復帰に際して球団から託されたミッションの一つが、後進の指導者教育。今季は攻撃時は平田ヘッド、守備時は安藤投手コーチを傍らに置き、戦略を練ってきた。藤本、久保田コーチについて指揮官は将来的に中枢を担う候補として名前を挙げており、今のうちから帝王学を…というわけだ。
「藤本コーチは三塁コーチャー、久保田コーチはブルペンと試合中、監督とは一緒にいなかった。でも、試合中は同じ目的に向かって動いていたわけで。ここが肝だよね。これは(岡田監督の就任直後の)去年はできなかったこと。『あの時はどうだったか』『あれで良かったのか』と振り返る材料はいっぱいあるわけだから」(同)
岡田監督自身、現役引退後に二軍監督やさまざまなコーチ職を歴任して野球観を磨き上げてきた。常勝軍団を築くためにもコーチの育成は不可欠。今季の戦いぶりを題材とした〝伝承作業〟にオフはなさそうだ。













