【球界こぼれ話】来季、上位浮上を狙う日本ハムの周辺で「ある話題」がひそかに今、注目を集めている。といっても首脳陣やナインの話ではない。チームを応援で支える球団チアリーダー「ファイターズガール」の相次ぐ“卒業”だ。

 今シーズン終了直後から公式インスタグラムを通じて次々とメンバーが退団を表明。今月中旬までに主力メンバー8人の離脱が明らかになった。さらに20日にはグループのリーダー的存在だった6年目の滝谷美夢さんまでが今季限りでの卒業を発表。これにはファンだけでなく周囲の球団関係者や報道陣からも「ウソでしょ?」という驚きと悲しみの声が上がった。おかげで日本ハムの地元・北海道では今でもファイターズガールの卒業に関する話題がちょっとした“事件”として扱われている。

 他球団では公式チアリーダーのメンバーに関する脱退、離脱などが大きく報じられることはめったにない。チームの主役はあくまでグラウンドでプレーする選手だからだ。それがなぜ、ファイターズガールには関心が集まるのか。昨年「きつねダンス」で全国区の人気となった影響もあるがダンスグループとは思えないほどの「親しみやすさ」を持ち合わせていることも忘れてはいけない。

 チアリーダーといえばグラウンド内でのダンスやキレキレのパフォーマンスで観客を魅了する分、どこか遠い存在に映りがち。だがファイターズガールの面々はそんな雰囲気をみじんも感じさせない。本拠地・エスコンフィールド北海道や地元での活動を見ればその様子はうかがえる。連日行われているスタジアムツアーでのアテンド役に始まり、開門時における来場者のお出迎え。試合がない日には地域イベントでの交流など、ファンでなくとも至る所で触れ合う機会がある。それでいて笑顔を絶やさず本業のダンスやパフォーマンスにも抜かりはない。アルバイトではなく球団職員の一員として働く彼女たち。それが仕事とはいえ日々の動向や姿勢を見れば自然と親近感も湧いてくる。だからこそ地元を中心に多くのファンや関係者らに愛され注目されるのだろう。

 今や選手以上の脚光を浴びるメンバーも在籍するファイターズガール。多岐にわたる仕事をそつなくこなす逸材の大量離脱は寂しい限りだが、すでに球団は新メンバーを募集中だ。間もなくそのオーディションが行われる。来季はどんな新加入のメンバーを迎えパワーアップするのか。周囲は早くも新たな船出を心待ちにしている。