中日・柳裕也投手(29)の契約更改がチーム内外から注目されている。柳は今季4勝11敗と大きく負け越したものの、OBの間からは「柳の年俸は絶対に上げないとダメ」という声が噴出しているのだ。

 わずか4勝に終わった柳だが、防御率2・44はリーグ6位。3年連続で規定投球回に到達したのはセ・リーグでは同僚の小笠原と戸郷(巨人)の3人のみだ。柳本人も「防御率や投球回、そして1年間、ローテーションから外れることなく投げられたことは、十分合格点をあげていいんじゃないかなと思います」と振り返っている。

 何よりも今季の柳は味方打線の〝無援護〟に泣かされた。後半戦に登板した10試合では防御率が1・44だったにも関わらず、わずか1勝(5敗)。驚くべきことに10試合すべてで援護点が1点以下だった。

 8月13日の広島戦(バンテリン)では9回をノーヒットノーランに抑えながら中日打線も得点できず、0―0の9回で降板したため大記録達成は幻に終わった。いくら好投しても報われず、登板するたびに「X」(旧ツイッター)では「柳かわいそう」のワードがトレンド入り。そんな状況に球団内からは「打線が普通に打っていれば、勝ちと負けが逆になっていてもおかしくない」という声も出ていた。

 スカウト経験者のOBも「柳がどういう契約を結んでいるかは分からないが、10勝を挙げたのと同じくらいの評価をして大幅アップを認めてあげてほしい」と熱望。投球内容から「アップが妥当」とみているのだが、理由はそれだけではない。「今年の柳のピッチングで給料が上がらなかったら大変なことになるよ。アマチュアのピッチャーは誰も中日に入りたがらなくなる」と「投手に厳しい環境の球団」という印象がつくことを心配している。

 今季の柳の年俸は1億0800万円(推定)。果たして球団サイドの評価はいかに――。