〝令和版ダイハード打線〟は完成するか。ソフトバンクの小久保裕紀監督(52)が21日に近藤健介外野手(30)のさらなる〝異次元進化〟に期待を込めた。近藤と柳田悠岐外野手(35)のコンビに加え、新たに巨人からアダム・ウォーカー外野手(32)がトレードで加入。さらに西武からFA宣言した山川穂高内野手(31)の獲得も目指しており、投高打低の時代に超強力打線となりそうだが――。

 小久保監督が近藤のさらなる進化に太鼓判を押した。日本ハムからFA移籍し、今季はキャリア初の全143試合出場を果たすと打率3割3厘、26本塁打、87打点の大暴れ。本塁打、打点、出塁率で打撃の3タイトルを獲得した。

 何より自らの目標として長打率のアップを掲げ、これまでの安打製造機スタイルからパワーヒッターに大変貌。この点が指揮官も驚くべきところだという。現役時代に通算413本塁打を放っている小久保監督は「結構それで失敗している選手も多い。ヒットメーカーで崩れていくタイプも多いが、彼は両立した。相当、技術が高いと思う」と指摘。

 その上で「長打に関して今年きっかけをつかみ、十分(本塁打を)30本を打てる力があると思っている。彼はキャリアハイが(昨季までの)11本から26本になったわけですからね。その計算からいくと来年50本いくかもしれない。追い求めていいと思う。それで崩れたわけではないので」と言及した。

 来季は超強力打線が形成される可能性が出てきた。主砲・柳田も健在だ。今季はリーグ3位の打率2割9分9厘、同5位の22本塁打、同2位の85打点をマーク。柳田、近藤コンビはリーグ屈指の破壊力を誇ってきた。その上で大きいのが巨人からトレード加入したウォーカーの存在だ。

 今季は外国人選手を中心とした右打者が担うことが多かった「5番」が打順別で2割7厘と低迷した。主力が左打者に偏重している中で右の長距離砲がアキレス腱だった。昨季23本塁打のウォーカーに対してはチーム内外で「DHで使っていったら相当活躍するんじゃないか」「20発は打ってくれる」との声があり〝大当たりトレード〟となる期待が高まっている。

 極め付きとなるのが山川の獲得。言わずと知れた3度の本塁打王に輝いた実績を誇る大砲で、球団フロントは着々とアタックの態勢を整えている。山川まで加われば超強力な陣容となる。指揮官も今季は柳田、近藤が大半を占めた4番については「誰にするかは決めていない。候補は2人だけじゃないですよ。出そろってないのでまだ考えられません」と話すにとどめていた。

 ホークス史に残る強力打線といえば、小久保監督、城島球団会長付特別アドバイザー、松中信彦氏、ロッテの井口前監督らが在籍した時期の「ダイハード打線」が有名。投高打低の令和の時代に強力打線が復活するか。