新日本プロレス来年1月4日東京ドーム大会でIWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロム(33)に挑戦するエル・デスペラードが、宿命のライバル対決に秘める思いを明かした。王座戦前には複視症状に悩まされていた左目の手術を行うが、完全な状態に戻れば年間最大興行で最高の舞台が整う。長年にわたり特別な感情を抱き続けてきたヒロムとの大一番へ、闘志を燃やした。

 デスペラードは4日大阪大会で、ヒロムから次期挑戦者に指名された。しかしその際に、複視症状がある目の手術を行うと告白していた。

 最初に不調を感じたのは今年3月ごろだという。「右目がズレてんのかなって思ったんだけど、お医者さんいったら左目でした。目ん玉を動かす筋肉の問題ということで。診断名? さあ、忘れた」。新日本内でも内藤哲也が右目上斜筋麻痺で3度の手術を受けるなど、同様の症状に悩まされるレスラーは多い。

 デスペラードは「(医師の)口ぶりでは軽度らしいんで。(手術)するしないギリギリのラインらしく、だから半年以上そのままだったんだけど、放っておいてよくなることはない。これ以上悪くならないようにってのも大きいかな」と経緯を説明した。

 手術は今月中旬に行われる。治療期間の欠場を覚悟していた矢先の挑戦者指名に「思いっきり解説中に舌打ちが入っちゃった」と苦笑するものの、目が万全に戻れば断る理由はどこにもない。

「一レスラーとして年表があったとして、重要なトピックだと思うんだよ。ドームでシングルでタイトルマッチというのは。そういう意味じゃやっておきたいよねって。どこでやってもできること一緒だし、全身全霊で戦うだけではあるけど」と腕をぶす。

 しかも相手は長年にわたり「太陽と月」と評されてきた宿敵だ。ヒロムはデスペラードが100%に戻らなかった場合の試合消滅を危惧しており、本人も「俺の性格をよく分かってる」と縁起でもないことを口走ったが、もちろん完全な状態でドームのリングに立つつもりだ。

「(作家の)燃え殻さんが言ってた言葉で結構好きなのが、まだ名前のついてない感情。高橋ヒロムに対する感情がそれかは分からないけど、ジェラシーは大きいんだよ。自分がモノになるのに時間がかかったし、当時から抱いてた感情は、愛情も含まれてるけど、ぶっ潰してやりたいってねたみも入ってる。それは一生消えることはないと思う」と、ヒロムへの思いを吐露した。

 誰もが認める特別な相手同士のドーム決戦。「シングルで向き合う時は毎回スペシャルなものが起きるつもりでいるし。もしかしたらもっとスペシャルなことがあれば、同じコーナーに立つこともあるのかなと思ってるし」とも語ったデスペラードが、まずは最高のコンデイションを整える。