【赤ペン! 赤坂英一】セ3位に終わり、CSでも敗れたDeNAは来季こそ優勝できるのか。
三浦監督の2年連続Aクラスは、生え抜き監督としては球団史上初めてだった。球団はさらなる強化に向けて、指揮官をサポートするコーチ人事を着々と進めている。
特に目立つのがアナリストからコーチに転身するケースだ。鶴岡一軍アナリスト(元捕手)が一軍オフェンスコーチ、やはりアナリストの経験を持つ大原スコアラー兼マネジャー(元投手)が一軍投手コーチに就任した。
DeNAは12球団で最も先進的なデータ戦略を導入している。2017年にR&D(リサーチ&ディベロップメント)グループを創設し、統計学や動作解析の専門家を招聘して、選手経験の豊富なスタッフをアナリストへ転身させてきた。
そうしたチーム改革の一環として、三浦監督は今年のキャンプで午後6時までの長時間練習を廃止した。同4時までに練習を終わらせ、コーチの個別指導も禁じ「そこから先は選手個々が自分でやるべきことを考えてほしい」と自主性を尊重する方針に切り替えたのだ。
だが、シーズンの土壇場では、DeNAの長年の勝負弱さが露呈した。実際、CSファーストステージの本拠地開催権がかかったシーズン最終戦(4日、東京ドーム)は巨人に0―1で完封負け。天敵・山崎伊を9回無死一、二塁と攻め立てながら、林が送りバントをした際、二走・楠本が二塁へ戻りかけてしまい、三塁で封殺されるという致命的な走塁ミスを犯した。さらに、広島とのファーストステージ第1戦(14日、マツダ)では先発の柱・東、山本のバッテリーが油断を突かれた。
2―1と1点リードの8回一死二塁、次打者・菊池への初球で、無警戒のまま二走・羽月に三盗を許した。その後、菊池にスクイズを決められて同点に追いつかれ、延長戦に突入。挙げ句、11回にサヨナラ負けである。
15日に元中日監督・落合博満氏はNHK「サンデースポーツ」で「(羽月が三盗する前に)普通は初球けん制から入りますよ」と指摘。「それをベンチが指示しなかったのか。心の油断じゃないか」とも付け加えた。
防ごうと思えば防げた走塁ミスと三盗が、取り返しのつかない敗戦につながったのだ。今、DeNAの選手、首脳陣に最も必要なのは勝負どころで「心の油断」をしない集中力だろう。こればかりはデータ、分析、自主性だけで強化できる部分ではないと思う。












