獣神サンダー・ライガーが気になる話題やプロレス観を語る「獣神激論」。今回は9日の両国大会を総括する。EVILを退けてV4に成功したIWGP世界ヘビー級王者SANADAは、来年1月4日東京ドーム大会でG1クライマックス覇者・内藤哲也との対戦が決定。年間最大の頂上決戦を、どう占うのか。また、6人タッグ7番勝負を経て浮上した永田裕志と鈴木みのるの共闘には――。

【ライガーが語る獣神激論(31)】両国大会ではSANADA選手がEVILとのランバージャックデスマッチを制して防衛に成功しました。彼は王者になって、またひと回り大きくなった気がしますね。どれだけ攻め込まれても「もうダメかな…」ってならないもん。どこかに余裕というか、王者の厚みが感じられるよね。

 来年1月4日東京ドームのメインに王者として立って、内藤選手と戦えるのは感無量といったところでしょうね。僕はドームでもSANADA優位と踏んでるんですよ。内藤選手のファンはあまり聞きたくないかもしれないけど、年齢的なことや、古傷のヒザとか不安要素が多いよね。確かに試合巧者だし、ひらめきは天才的なものがあると思うんです。G1でも強さ、底力を見せてくれたけど、試合内容、安定感という面でSANADA選手が優位なんじゃないかな。

 永田選手と鈴木の握手には驚かれたファンの方も多いと思うんだけど、僕は鈴木ならやりそうなことだねって思った。彼は自分がのし上がるためだったら、何でもするよ。彼ほど狡猾に新日本プロレスを渡り歩く人間はいないよ。永田も信用してないと思うよ? 口ではどうこう言うかもしれないけど。だから、長続きしないんじゃないかなって僕は思ってる。

 ただ、どんな手で鈴木が永田と共闘とくるのかは楽しみだし、面白いし興味はある。永田のストロングスタイルと鈴木のストロングスタイルの融合、それは脅威だと思う。タイトル戦線だって、十分にあると思うよ。でも、それが何年も続くかい? 続かないでしょ?っていうのが必ず最後に来ちゃうね、あの2人は…。それだけアクが強いんだもん。水と油だよ? ミキサーにかけたら一瞬は混じるかもしれないけど、やがては分離するんだから。そういう意味で、目が離せないタッグになると思うね。

 それから凱旋帰国した上村(優也)選手には期待したい。久しぶりに海外遠征から帰ってきて変なキャラをつけて反則だったり変なことをするよりも、「Just 5 Guys」でタイチとかDOUKIとかと一緒にやってる方が彼らしさはどんどん伸びると思う。

 同期の辻(陽太)選手が凱旋していきなりIWGPに挑戦したからインパクトが大きかったけど、上村選手も引けを取らないでしょ。いきなり大舞台を用意される選手と、じわじわ実力を認められる選手、両方いるからね。上村選手はここから着実にこなしていけば必ずチャンスは回ってくるし、大舞台は自分で探せばいくらでもある。ドームのメインの後で乗り込んでいったっていいんだよ。

 令和闘魂三銃士との関係も楽しみ。上村選手がかみついてもいいし、逆に4人でカルテットをつくってもいいんじゃないかとも思うし。来年の上半期のカギは上村選手が握ってるかもしれないね。