オリックス・頓宮裕真捕手(26)の首位打者のタイトル獲得が現実味を帯びてきた。9月16日に体調不良のため特例抹消となり、同23日には「左第4中足骨疲労骨折」と診断され、現在はリハビリ中となっている。
だが、すでに規定打席に到達しており、5日時点で頓宮は打率3割7厘でリーグトップに立つ。離脱中とあって成績を伸ばすことはできないが、もっかのライバルは2試合を残す同3割3厘の近藤(ソフトバンク)だ。ただ、頓宮の現在の記録は1976年、太平洋(現西武)の吉岡が首位打者となった3割9厘を下回るため、このままシーズンが終了すれば、パ・リーグでは史上最低打率での首位打者誕生となる。
それでも2019年に吉田正尚(現レッドソックス)とのデッドヒートを制し、打率3割2分9厘、捕手では史上4人目となる首位打者を獲得した森友哉捕手(28)は「1年間通して、トン(頓宮)が頑張ってきた結果、今の位置におると思うし、首位打者は首位打者なんで、打率が何割だろうがすごいことです」と強調する。
今季は特に「投高打低」の傾向が顕著で、打率3割を上回るのは頓宮と近藤の2人しかいない。なぜこうした現象が起きているのか…。捕手として昨季までは西武、今季からはオリックスで数々の投手の球を受け、自らも打者として対戦してきた森はこう分析した。
「今は150キロやとあまり速くない印象で。150キロ以上を投げるピッチャーがいっぱいいてますし、受けていても年々良いピッチャーが増えてきているのは感じてます。(打率が上がらないのは)それだけピッチャーが良かったということだと思います」
そもそもの能力が高いことはもちろん、スポーツ科学も年々進化し、選手たちのパフォーマンスが上がってきていることも要因の一つだろう。このまま頓宮が初めて規定打席に到達したシーズンで首位打者に輝けば、チームでは94年のイチロー以来の快挙となる。歴史的な〝低打率〟でタイトル奪取となっても下を向く必要などまったくない。












