いよいよ崖っぷちだ。中日は7日の西武戦(バンテリン)に延長12回の末、1―4で敗れて3カード連続の負け越し。借金は今季ワーストの「17」に膨れ上がり「20」の大台も見えてきた。

 信じられないミスが飛び出したのは、延長11回二死満塁の場面だ。今季3度目となるサヨナラ勝利の予感に竜党のボルテージが最高潮となっていたが、何と一走・細川がけん制タッチアウト。誰も予想していなかったボーンヘッドでドームの空気が一気に冷えると、12回には8番手・斎藤が3点を失い、痛い黒星を喫した。

 井上一樹監督(54)は細川のけん制死について「あってはならないプレーだね。こちら側としては。(打者の)板山が打つ打たないは別として、あのシチュエーション(二死満塁)をやっとつくれた。そこでああいうプレーがあった。細心の注意を払ってっていう。一番近いところにランナーコーチもいるわけだから。それはあってはいけないということですね」と厳しい表情。細川は「今日(の取材対応)はすみません」とだけ語り、沈痛な面持ちで球場を後にした。

 4連勝と絶好のスタートを切った交流戦も、これで5勝7敗と2つの負け越しとなった。ここまで58試合を戦って20勝37敗1分け(勝率3割5分1厘)だが、これは何とシーズン91敗ペース。中日のシーズン最多敗戦記録は1948年と64年の「83敗」となっているが、このままだと球団創設90周年イヤーに球団初の90敗という不名誉な記録をつくることにもなりかねない。

 それだけに9日からのロッテ(ZOZOマリン)、日本ハム(エスコン)との敵地6連戦で何とか反撃開始といきたいところ。しかし、今季のビジターゲームでは4勝18敗1分け(勝率1割8分2厘)とからっきしダメ。球団内からは「こんなに負けるチームではないんだけどなあ」という声も上がっているものの、このまま反転攻勢のきっかけがつかめなければ、記念すべき90周年イヤーが悲惨なシーズンとして語り継がれることになってしまいそうだ。