ソフトバンクの近藤健介外野手(30)が、がぜん注目を浴びている。今季ここまで141試合に出場し、リーグ2位の打率3割3厘、同3位の25本塁打、同1位の85打点。パ・リーグでは2004年の松中信彦以来となる「3冠王」を射程にとらえ、残り2試合での逆転に野球ファンの関心が集まっている。
仮に次戦7日の楽天戦で4打数3安打なら、打率3割6厘7毛4糸。そうなれば3割6厘7毛3糸で現在、首位打者のオリックス・頓宮をわずか「1糸」上回る。本塁打もキングと1本差だ。
体のサイズは171センチ、86キロ。昨季までシーズン11発が自己最多で2桁本塁打を記録したのも、その一度きり。アベレージヒッターの代表格だった男が「本塁打王争い」を演じていることも特筆すべき点だ。
近藤が師と仰ぎ、FA移籍決断の一因となった長谷川勇也打撃コーチ(38)は「飛距離が大きく伸びてるわけじゃなく、彼は今も中距離打者。ちゃんとしたスイングで、ちゃんととらえて110メートルくらい飛ばせば入るわけです。130メートル以上飛ばす長距離砲でなくても取れる。そこも一つある」と解く。
同コーチは「もともと(本塁打量産の)能力があったんじゃないかと思っている。彼が今年一番こだわったのが全試合出場。(離脱が多く)軟弱なイメージが先行していた中で、強さを証明している。全部出てタイトルを取れば価値はさらに上がる」とも続けている。
残り2試合、近藤が世間の注目を一身に浴びて打席に向かう。












