今がピークなのは逆に心配!? 阪神は1日の広島戦(マツダ)に打線が計10安打と爆発し6―5で打ち勝った。レギュラーシーズンは4日にヤクルトとの最終戦を残すのみ。そんななか、岡田彰布監督(65)がポストシーズンへ向け、どうやってピークを持っていくか思案を重ねている。

 9月に入り怒とうの11連勝でリーグ優勝を飾った岡田虎。そこから4勝8敗1分けと失速したが、ここにきて上昇ムードとなってきた。9月30日の広島戦では、V達成後に不振に陥っていた森下が代打で左翼線二塁打を放つと、この日の同戦では中堅フェンス直撃の二塁打を決めて復調の兆しを見せた。

 ところが、指揮官は「戻ったんちゃう!? ちょっとは」と言いつつも「(CSファイナル初戦の)18日にちゃんと打ったらええんや」と〝現状〟を重要視していない。

 さらにこの日、同点の5回に広島のエース左腕・床田から見事な3ランを放った好調なままの5番・佐藤輝についても「打ちそうな感じやったけどな。あそこでなぁ」と、もろ手を挙げて褒めるわけでもなかった。

 楽観できない理由は、次の重要な戦いとなるCSファイナルまでの調整方法をどうするか。本拠地甲子園で開催されるが、本番の18日まで2週間も〝間〟が空きすぎてしまう。

 当然、岡田監督も気にかけており「(優勝決定からこの日まで)14試合やろ? だから、なかなかモチベーションというか難しいからな。だから、そんなにハッパはかけられへんよ。はっきり言うて。今まで130試合もやって(優勝した後の)のアレ(試合)やからな」と、今はあえてムチを振るわず静観の構えを見せる。

 長いペナントレースでは山もあれば谷もある。ただ、短期決戦のCSで調子を落とすわけにはいかない。65歳の知将は、あくまで本番での〝ピーク〟に向け、静かに牙を研いでいる。