史上最強の虎や――。岡田彰布監督(65)率いる阪神は13日の巨人戦(甲子園)に4―0で完勝し、9月負けなしとなる疾風怒涛(どとう)の10連勝。「アレ(優勝)」へのマジックをついに1とし、18年ぶりとなる悲願達成に王手をかけた。

 先発・青柳が6回4安打無失点の力投を披露すれば、後続の救援3投手も無失点でG打線をシャットアウト。打っては虎自慢の規格外男・佐藤輝が3回に先制&決勝の19号満塁弾を右中間席へたたき込んだ。非の打ちどころのない横綱相撲に試合後の指揮官も「俺は何も(してない)。ベンチ座っとるだけやんか。別に。まあ、今日は(前日に比べれば)仕事したけどな」と余裕しゃくしゃくの表情。翌14日の本拠地胴上げへ向け「自力でね。それの方が分かりやすい」と意欲をのぞかせた。

 今季ここまで127試合を消化した岡田虎は79勝44敗4分けの貯金35。勝率6割4分2厘はVイヤーの2003年にマークした球団記録6割3分を現時点で大きく上回る。

 昨季終了時点で通算858勝1109敗75分けと負けに負けまくってきた対巨人戦も、今季は16勝5敗1分けと〝フルボッコ状態〟にし、ここまでカード負け越しはない。岡田監督は「東京ドーム行っても、なんか涼しいしなあ。なんか楽やわ。やっぱりな」とトボけるが、歴代の対巨人戦で最も白星を挙げたシーズンは1979年、2003年、04年の17勝が最高。伝統の一戦は今季あと3試合残っているだけに、こちらの記録更新にも期待がかかる。

「このチームはもっともっと強くなる」と8月末に予言した岡田監督だが、その言葉はまさに今、現実のものとなっている。青柳、村上、伊藤将、近本、中野、大山、佐藤輝ら投打の主役は20代の若い選手ばかり。当然ながら伸びしろは、まだ〝アリアリ〟だ。

 長い長い苦難の歴史を耐えてきた西の人気老舗球団に、ついに黄金時代到来の気配すら漂い始めている。