たまには連敗もするよ。阪神は30日のDeNA戦(甲子園)に2―4で敗れ、約1か月半ぶりの3連敗となった。1―1の6回、先発・大竹が二死一、三塁から4番・牧に喫した3ランが命取りに。試合後の岡田彰布監督(65)は「ず~っとやろ…1年間…」とぼやき節。試合前まで4番・牧には打率3割4分2厘、6本塁打、17打点、現在抹消中ながら同じく3割9分7厘、4本塁打、16打点の宮崎と併せ「まぁ(連敗の)原因はハッキリしとるから」と投手陣に攻略再考を促した。

 とはいえ、8月は18勝7敗の好成績で終え、2位・広島とはまだ5ゲーム差。久々の連敗も大ごとと捉える必要性もそうはなさそうだ。

 1年の総仕上げとなる9月へ、チームの大目標とともに、レギュラー陣も大きなモチベーションを持って迎えている。それは打者として「一流の証し」でもある打率3割達成への挑戦だ。

 現在、リーグの打撃上位に6位・大山(2割9分2厘)、7位・中野(2割9分1厘)、8位・近本(2割8分9厘)、11位・木浪(2割8分4厘)と4人がランクイン。今季の球界は〝投高打低〟で目下、両リーグで打率3割はわずか5人。そんな狭き門に、4人が届く可能性があり、チーム関係者も「今、2割9分前後でも阪神の打者は(打率3割の)可能性はあるよ」という。

 どういうことか。大いに関係しているのが岡田彰布監督(65)が今季「シングルヒットと同じ」と積極的に選ぶことを推奨した「四球」の数だ。

 チームでも12球団トップの421を稼ぐなか、大山、近本、中野はリーグの四球数1、3、5位にランクイン。それぞれ昨季から大幅に四球数を増やしている。四球数が多ければ当然、打率も上がりやすくなるため、打率3割の可能性がグッと近づくというわけだ。

 コツコツ稼げば、最後に自分にはね返ってくる。口酸っぱく唱えてきた指揮官の〝マジック〟の種明かしはこんな部分にもありそうだ。