阪神は29日のDeNA戦(甲子園)に2―3で逆転負けし、2連敗。2位・広島が巨人に勝利したため、アレへのマジックが消失した。2―0の9回に守護神・岩崎が2被弾してセーブに失敗するショッキングなゲーム展開だったが、本紙評論家の伊勢孝夫氏は「阪神は何ひとつ悲観する必要はない」と断言。8月に入って以降、着実な復調ぶりをみせる「規格外男」が秋の虎打線を力強くけん引すると語った――。
【新IDアナライザー・伊勢孝夫】阪神にとって嫌な負け方になってしまったのは事実だが、悲観する必要は何ひとつない。マジックはそもそも、ついたり消えたりする性質のもの。チームには依然、投打ともにクオリティーの高い選手がしっかりとそろっている。それぞれの選手に好不調の波がある中、しっかりフォローし合ってこれたからこそ現在の順位、貯金数があるわけで、ここからズルズル坂道を転がり落ちるようなチームならそもそも今の位置にはいない。用兵巧者・岡田監督が今後も上手にチームをマネジメントしていくだろう。
最大の明るい材料は、佐藤輝明内野手(24)の復調だ。8月の月間打率は3割2厘。この日も8回にウェンデルゲンの152キロ直球をしっかり捉え、先制点につながる左中間二塁打を放った。これまでの課題だった体の開きがすっかりなくなり、タメをつくってタイミングよく直球も変化球も捉えられている。前後を打つ4番・大山、6番・ノイジーをしっかり支え、チームのポイントゲッターとして働いてくれるだろう。現在の本塁打数は15。最終的には20号の大台に到達できると私はみている。
広島には直近13試合を9勝3敗1分けと死に物狂いで猛追されている。だが、この手の〝生みの苦しみ〟はどの優勝チームも必ず経験するもの。勝負どころの秋を見据え、余力を蓄えながら戦ってきた阪神の強さはここから発揮されるはずだ。












