阪神は29日のDeNA戦(甲子園)を2―3の逆転負けで落とし、点灯していたマジックが消滅した。

 両軍無得点、1点勝負の展開となった試合で、先に主導権を奪った。8回二死二塁、相手2番手・ウェンデルゲンに対し、坂本が均衡を破る右前適時打。さらに一死一、二塁から代打・ミエセスが2点目となる左前適時打を放ち、2―0。ほぼ勝利を手中に治めたかに見えた。

 ところが直後の最終回のマウンドを託した守護神・岩崎優投手が想定外の乱調となった。先頭の代打・蝦名に中前打を許すと、続く佐野には高めに浮いた初球の直球を捉えられ、右中間スタンドへ。登板前まで23試合連続無失点と盤石の投球を続けていた左腕は、さらに続く4番・牧にも3球目を左翼席へと運ばれ、2―3とまさかの逆転を許した。わずか7球、あまりにも衝撃的な出来事に7月25日以来、久々の甲子園での試合に詰めかけた超満員の4万2636人の虎党は言葉を失った。

 結局、守護神は2者連続被弾を含む、3連打を浴びて降板。試合もこのまま終了し、8月18日以来の連敗となった。試合後の岡田彰布監督(65)は7回を無失点の先発・西勇の好投に高評価を与えつつ、リードして迎えた最後の場面については「そういうこともあるしな…。しゃあない」とサバサバした表情。ここまで26セーブと首位独走のチームに欠かせない存在でもある責めることはなく、あくまでも冷静な表情で球場を後にした。

 今季、試合前まで被弾0だった守護神がまさかの2発を浴びての敗戦…。試合後の岩崎は押し寄せた報道陣の「また切りかえて?」の問いかけに「そうですね。頑張ります」と返し、ロッカールームへと消えた。

 2位・広島が勝利し、ゲーム差は「6」に。まさかの敗戦でマジックも消滅し、直接対決7試合を残す赤ヘルに自力優勝の可能性を復活させてしまう黒星となった。首位を走る状況に大きな影響は全くないが〝ショック〟を最小限にとどめるにも、30日の2連戦の2戦目は、より大事な試合となりそうだ。