日本体操界のエースにレジェンドの後継者として期待が高まっている。体操の世界選手権(30日開幕、ベルギー・アントワープ)に臨む男子日本代表が13日、都内で試技会を公開。橋本大輝(22=順大)は「各選手一人ひとりが緊張感を持ってできた」と手応えを口にした。

 個人種目では2021年東京五輪(個人総合&鉄棒)と22年世界選手権(個人総合)で金メダルを獲得。しかし、団体総合での世界一はまだ経験がない。かねて団体総合に特別な思いを抱く橋本は「まず団体で金を取りたい。何年も『金メダル取ります』と言って逃している」と力を込めた。

 そんな大エースに対し、周囲も期待を寄せている。あるマネジメント関係者は、五輪2連覇や世界選手権6連覇などの実績を誇る内村航平氏の名を挙げながら「もちろん今でも橋本選手の実力はすごいが、やっぱり五輪で2連覇したらより世間の人の注目度が上がると思う。それこそ、内村氏並みになるのでは」と国民的ヒーローになると太鼓判を押した。

 今大会は24年パリ五輪に向けた試金石となる。橋本は「パリにつなげるためには、どういう演技が来年評価されるのかということも含めて準備していきたい。パリの前には団体戦でも勝ちたいし、個人総合でも勝ちたい」。真夏の祭典を前に、世界のライバルたちへ〝王者〟の強さを再認識させる構えだ。