体操男子の個人総合で五輪2連覇の内村航平氏(34)が、指導者として自身の経験を生かしている。内村氏は、30日に都内で行われた男子日本代表の試技会に強化コーチとして参加。世界選手権(9月30日開幕、ベルギー・アントワープ)にも同行する。

 現役時代は「キング」と称された内村氏は「僕しか経験していないことがあるので、それは伝えています。橋本(大輝)、萱(和磨)あたりは経験がありますけど、ほかのメンバーはそんなにないので。でも、みんな技術的には相当レベルが高い」と〝帝王学〟を後輩たちに惜しみなく伝授していく構え。

 この日のアドバイスの内容については「5種目目をどう乗り切るかが、チームで勝つためには大事じゃないかと言いました。前半3種目が終わって、ここから後半だと4種目目をやった後に終わりが見えてくる。集中力が切れてきて、うまく力が入りづらいところを乗り切れるかどうか。これは団体だけじゃなくて、個人でも大事だと伝えました」と明かした。

 団体の全種目で1番手を任された萱は「(順番を聞いたときに)マジかと思いましたけど、航平さんに『それだけ信頼しているからだよ』と言っていただいて、やってやるぞとギアが一つ上がった」と内村氏の言葉に発奮。体操界のレジェンドは、選手たちにとっても心強い存在となりそうだ。