王者の時代はどこまで続くのか――。体操の全日本個人総合選手権最終日(19日、群馬・高崎アリーナ)、男子決勝は2021年東京五輪2冠の橋本大輝(24=日本生命・セントラルスポーツ)が合計170・114点で6連覇を達成。24年パリ五輪3冠の岡慎之助(徳洲会)との接戦を制した。
28年ロサンゼルス五輪を見据える上で、今季は世界選手権(10月、オランダ)などの代表選考会でDスコア(演技価値点)の合計に応じて加点する新ルールを採用。橋本は0・3点を上積みし、岡を0・216点差で振り切った。「できれば演技で優勝したかったところもあるけど、こういうのも作戦の一つとして戦っていた。毎回毎回喜びがどんどん大きくなっていく」と笑みを見せた。
6連覇は08~17年大会まで10連覇した内村航平氏以来の快挙となったが「連覇がどうこうとか、内村さんがどうこうというのは同じにしちゃいけないし、比べちゃいけない」と浮つく様子はなし。「もっともっと自分自身は成長したいし、最終的に引退した時に『橋本はやっぱうまかったな』と思えてもらえたら」と決意を口にした。
レジェンドの境地にたどり着くのは至難の業とはいえ、橋本にもチャンスはある。25年から跳馬以外の種目で技の数が10から8に減少。ある体操関係者は「体のダメージを考えながら体操をできるようになるので、選手寿命が延びるのでは」と指摘した。
ケガのリスクが減れば、ベストな状態で試合に挑める可能性も高まる。さらなる偉業へ向けて、橋本に追い風が吹いている。












