F1アストンマーティンの〝新型ホンダエンジン〟が世界的な注目を集めている。

 今季からアストンマーティンとホンダがタッグを組んだが、開幕から歴史的な低迷が続いていた。しかし26日のハンガリー・グランプリ(GP)決勝では大型アップデート(改良)効果により、ランス・ストロールが13位、フェルナンド・アロンソが14位と驚異のジャンプアップを見せた。

 アストンマーティンは今後〝アップデート攻勢〟をかけるとエイドリアン・ニューウェイ代表が明言。その〝目玉〟として脚光を浴びているのが、夏季休暇明け初戦となるオランダGP(決勝=8月23日)でベールを脱ぐホンダのパワーユニット(PU)だ。

 英公共放送「BBC」が、アストンマーティンを巡る状況をクローズアップ。「ハンガリーGPでの新型アストンマーティン車のデビューは、非常に大きな前進となった。アロンソは今年初めてQ1通過を果たし、レースペースも好調だった。チームは、空力性能の向上と軽量化によってラップタイムを約2秒短縮できることを期待していたようで、少なくともハンガリーGPでは、その目標はほぼ達成された。これは驚くべき進歩であり、シーズン途中のアップグレードとしては前例のないことと言えるだろう」と強調する。

「また、今回のアップグレードは、ファクトリーが実際に機能する開発成果を提供できる能力を証明する試金石でもあったため、重要な意味を持っていた」とした上で、「次のステップは、夏休み明けのオランダGPでレースデビューを果たす新型ホンダエンジンだ」と同局はズバリ指摘した。

 そして具体的にどれくらいの性能アップが見込めるかも分析。「ホンダのエンジンは他のパワーユニットに比べて大きく遅れをとっており、アストンマーティン内では、ベストタイムから1周あたり約1・5秒ほど遅れていると考えている。今回のアップグレードによってその差が完全に縮まるわけではないが、約3分の1程度は縮まることが期待されている」。メルセデスなどトップグループとの差を0・5秒ほど詰められると予想した。

 かつて世界を驚かせた伝統のホンダエンジンが、再びF1で旋風を巻き起こすか楽しみだ。