野球のU―18W杯に出場する高校日本代表の壮行試合が28日に東京ドームで行われ、大学日本代表相手に0―8で完敗。それでもプロ注目の選手同士による熱い戦いに約2万6000人のファンが酔いしれた。さらに大観衆を盛り上げたのが〝美爆音〟で有名な千葉・習志野高吹奏楽部と、〝若き血〟で話題の慶大も属する東京六大学応援団連盟ブラスバンドの応援合戦。その迫力を計測すると、驚異的な数値がたたき出された――。

 プロ注目の投手がずらりと並んだ大学日本代表を相手に苦戦した。相手先発・下村(青学大)から自己最速更新の158キロを記録した細野(東洋大)ら計10投手を前に、高校日本代表が放った安打はわずか3本。相手打線の猛攻もしのぎ切れず、上田希(明大)の2ランなど計15安打を許し、力の差を見せつけられた。

 試合後、馬淵監督は「力の差を感じたと言いますかですねぇ。特に投手ですね。今年の大学の投手はなかなか球威もありますしね。あれだけ速い変化球は高校生ではなかなか見たことないと思うんですよね。やっぱり力的にはだいぶ上だなとベンチで見ていました」とハイレベルな相手投手陣に脱帽。「(高校代表には)それだけの力を持った子が集まっているので。もう一度調整し直して制球ミスがないようにするのが大事」と反省点も明かした。

 平日のアマチュア戦にもかかわらず多くのファンが注目したこの日の試合。そんな中、グラウンドの試合と並んで耳目を集めたのが、習志野高吹奏楽部と東京六大学応援団連盟によるブラスバンドの応援合戦だ。

〝美爆音〟を響かせた習志野のブラスバンド
〝美爆音〟を響かせた習志野のブラスバンド

 左翼スタンドでは〝美爆音〟で知られる習志野高吹奏楽部が高校代表を、右翼では六大学連盟の応援団が大学代表をそれぞれ応援。六大学連盟が夏の甲子園決勝で〝騒動〟にもなった慶応伝統の応援歌「若き血」を流すと、スタンドのファンだけでなく、高校代表のナインがベンチでノリノリになる場面もあった。

 応援のボリュームは相当なもので、外野席から遠く離れた三塁側上部の記者席から計測した結果、最大87デシベルを記録。この数値は騒々しい工事現場やパチンコ店内に匹敵するほどで、隣り合った人との会話では耳元で話さないと伝わらないレベルだ。

 これには球場関係者も「これだけのボリュームはなかなか聞いたことがないですよ。都市対抗はもちろん、普段のプロの試合でも応援だけでここまで大きな音は出ない。異次元ですね」と目を丸くした。

〝若き血〟でも沸かせた東京六大学応援団
〝若き血〟でも沸かせた東京六大学応援団

 ZOZOマリンや神宮、甲子園などスタジアム形式の球場ではおなじみのブラスバンドによる応援だが、東京ドームとなると様相はまた一変。ドーム式の構造が音をより反響させ、想像以上の爆音を生み出していたのだ。

 甲子園決勝では慶応側の〝大きすぎる声援〟が問題化したが、この日はそんな雑音もなし。試合には敗れこそしたものの、心強い応援で送り出された馬淵ジャパンが、いざ決戦の地へ歩みを進める。