早めの継投策がズバリとハマった。第105回全国高校野球選手権大会は14日、第9日第2試合で4年ぶり6度目出場の神村学園(鹿児島)が、7年ぶり6度目出場の市和歌山に11―1と大勝し、初めて夏に2勝を挙げて6年ぶりの16強入りを決めた。
打線がいきなり火を噴いた。初回一死二塁から秋元(3年)が左翼へ適時二塁打、続く4番・正林(2年)は右前適時打を放ち、その後、相手の暴投もあり幸先よく3点の先制に成功。さらに3回は二死満塁から2者連続で押し出し四球を選んで2点を追加すると、7回は上川床(2年)、松尾龍(3年)、松尾大(3年)の3者連続適時打などで一挙5点をもぎ取った。結局、終わって見れば打線は9安打を放ち、2試合連続2ケタ得点と大爆発した。
小田監督は「正直、打撃のチームではないので、初回からうまくいきすぎてびっくりしている」と目を細めた。
投手陣も踏ん張った。先発左腕の今村(2年)が初回に4点の援護をもらいながら初回二死満塁のピンチを招いて降板。しかし、1回途中から登板した左腕・黒木(3年)が空振り三振で切り抜けた。6回に犠飛で1点こそ失ったが、そのまま8イニングを8奪三振、4安打1失点とロングリリーフで好投。最後は9回二死から3番手で登板した松元が試合を締めた。
黒木は「みんなが打ってくれて投げやすい環境をつくってくれた。本当に打撃陣には信頼がある」と大量援護に感謝する。
早めの継投策について指揮官は「初回にいい形で点が取れたので、あそこで1点を取られるよりは早めに継投しようと思っていた。黒木には『もう初回から行くぞ』と言っていたので、その狙い通り黒木が初回に粘ってゼロをつけてくれた。いつもは真っすぐで攻める投手だが、今日はうまく真っすぐを利用して、変化球でカウントを取って大人の投球をしてくれた」とねぎらった。
その上で「選手は大会を通じて成長しているので正直、驚いている」と最敬礼。17日の3回戦は40度目となる今大会最多出場の北海(南北海道)と対戦するが、神村ナインがどこまで進化を続けるか楽しみだ。












