高卒3年目にしてすっかり巨人のクリーンアップに定着したのが「シン・ゴジラ」こと身長2メートル超の秋広優人内野手(20)。そんな日々成長を見せる背番号55の新人王獲得には高いハードルが待ち受けている。
 
 巨人は12日のDeNA戦(東京ドーム)に5―1で快勝。連敗を4でストップした。「5番・一塁」で出場した秋広は、5回に先頭で左前打をマークし先制点につなげるなど勝利に貢献した。

 今季、プロ初安打をマークした秋広は順調に成長し、巨人の不動のクリーンアップに成長。現時点では規定打席もクリアし打率2割7分8厘、10本塁打、35打点と好成績を残している。 

 昨年は大勢が獲得した新人王のタイトル。チームとして2年連続受賞も夢ではない。そんな秋広にチーム内からは「新人王を取るには阪神・村上(頌樹=25)を超えないといけない」との声が上がる。

 大卒3年目ながら新人王の資格を有する村上は、16試合に登板して防御率2・02、7勝5敗の好成績を上げている。前出の関係者は「秋広が高卒3年目というのは有利だけど、阪神の成績を考えれば、村上が10勝して防御率も1点台になればかなり厳しい。村上を直接対決で打つことが必要になる」と分析した。

 確かに直接対決で安打や本塁打を放てば投票への最高のアピールとなる。新人王はもともと「投手有利」と言われており、セ・リーグ野手では2019年の村上宗隆(ヤクルト)が最後。ただ後の3冠王は高卒2年目のこの年、39本塁打を放っており、条件は厳しい。

 とはいえローテの兼ね合いで、巨人と阪神・村上の対戦は4月12日東京ドームでの1試合のみ。しかも7回完全投球を許し、村上の名前を高めてしまった。今季の阪神戦は残り8試合。秋広が、チームの野手として2010年長野以来の栄冠を手にするには、運も大きく作用しそうだ。

 秋広は「1年間、活躍したという証しなので規定打席はクリアしたい」と今の個人目標を明かす。果たして秋広が数少ない機会をモノにできるのか。ペナントのゆくえと並行して目が離せそうもない。