巨人の原辰徳監督(65)が5―1で勝利した12日のDeNA戦(東京ドーム)で、8回途中1失点と好投した先発・山崎伊織投手(24)を二死走者なしの場面で降板させた理由について明かした。

 緩急を用いた投球でDeNA打線を封じ込めた。山崎伊は「前回(4日の広島戦=3回途中4失点)がひどかったので、初回から全力で行きました」と序盤からテンポのいい投球を続けると、5回まで無四球無安打に抑える完ぺきな内容。6回には先頭・伊藤光に初安打となる右前打を許すなど二死三塁のピンチを招いたが、最後は関根を投ゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。

 悔いが残ったのは7回。一死から4番・牧に投じた初球が失投気味となり、これをクリーンヒットされると打球は左翼席へ。「甘い球もたくさんあった。次は最後まで投げ切れるようにしたい」と反省の弁を述べた山崎伊は、8回に二死となったところで指揮官から高梨への交代が告げられ、111球で降板となった。

 完投に対するこだわりも強い山崎伊。交代時には悔しげな表情も見せていたが、原監督は「いろいろ総合的に見て。少し、なんて言うんでしょうね。救援陣がちょっと不安な状況になりつつあるという部分でね、ここは救援陣に託そうということでね。伊織には伝えて『分かった』というところでした」と舞台裏を説明。

 さらに「(山崎伊は)あそこ(8回)で二死走者なしにしてくれた。高梨は大事な投手だし。このところ少し不安を感じているところも…高梨じゃなくてね。救援陣なくしてペナントを戦うのは非常に難しいのでね。救援の力。先発が完投してくれればいいけど、そうはいかないからね。そういう意味では山崎がいいバトンを渡してくれた」と真意を明かしながら、右腕の力投もねぎらった。