完成形は大谷翔平か――。巨人の高卒3年目・秋広優人内野手(20)が23日のDeNA戦(横浜)で4戦連発となる10号ソロを放った。連夜の一発攻勢で巨人が4―0での2連勝で勝率5割に復帰。高卒3年目以内で「ゴジラ」松井秀喜氏を超える球団新記録となったが、そんな背番号55の「大谷化」へのカギは強靭な体幹だという。
もはや驚きもなくなった。3点リードの7回、4番手・山崎康からカウント3―0での4球目151キロ直球をフルスイング。右中間スタンドに10号ソロを放った。
4試合連続の快音で節目の2桁に到達。球団では高卒3年目以内までに3戦連発は松井秀喜氏がマークしただけで4戦連発は球団初の快挙となった。
援護を受け7回無失点のメンデスが2勝目をマーク。後半戦2連勝で5割に復帰した原監督は「見事だね」と若武者の一発にうなずくと、カウント3―0からの一振りに「あれは価値あると思いますね。勇気も必要だしね」とたたえた。秋広は「2桁ホームランは目標だった。うれしいですけど、これからも試合はあるので」としっかりと地に足をつけていた。
新人王資格を持つ20歳の覚醒に大久保打撃チーフコーチは「練習をしっかりやっている成果」と目を細めた。スタメン3番に定着後も秋広はアーリーワークに欠かさず参加。現役時代、松井氏のプロ1年目を知る同コーチは「ガンコなところは松井と一緒」と笑う。
その一方で身長2メートル超の秋広が目指す理想形はやはり大谷翔平(エンゼルス)だという。同コーチは「あそこ(大谷)までいくにはまだ体ができていない。秋広は代謝がよすぎてやせちゃうから。(年齢を重ねて)代謝が悪くなればどんどん大きくなる」と話す。
中田翔に弟子入りし「食トレ」を2年連続で敢行。入団時の94キロから今年1月には107キロまで増えた。ただ背番号55の1日の消費カロリーは成人男性の約4倍となる1日8000キロカロリーと今は維持することだけで精いっぱいだという。
だがそれも今後、年齢と練習を重ねていくことで193センチ、95・3キロの鍛え抜かれた〝大谷ボディー〟に変わる可能性は十分にある。
「遠心力という人より長いものは持っている。あとは体幹に重さがつけば。インパクト直前のヘッドスピードが速くなれば打球は飛ぶ。まだまだこれから。練習をやり続ける」(同コーチ)
飛距離が伸びれば大谷のように逆方向へのホームランも多くなる。球種やコースの選択肢が増えることで本塁打数は飛躍的に増える。
「このままいってほしい」と話した大久保コーチ。秋広が今後、どこまで数字を積み重ねられるか見ものだ。












